「宇宙の根っこにつながる瞑想法」

忙しい人のための瞑想入門   天外 伺朗 著

 

以下 引用

 

何らかの出来事が起こると、

私たちの心は波立ち、喜怒哀楽といった感情が渦巻きます。

そういった表面的な心を、「エゴ」と呼びます。

けれど心の奥には、出来事をそのまま受けとめ、

「私は本当は何者なのか」を知っている「もう一人の自」がいるのです。

 

「南無の会」会長で、

仏教をわかりやすく説いておられる松原泰道師は、

坐禅のこころを説明して、

「坐禅の坐という字は、二つの「人」と土」というj字が組み合わさっています。

これは二人の人が土の上に並んでいるさまですが、

実はこの二人は別人ではなく、

私たち人間の一人ひとりの心中の有様を表しているのです。

二人のうち一人は、泣いたり笑ったり、

移りゆく感情のまま揺れ動いている現在の自分であり、

もう一人はエゴに惑わされない真の自分(仏心)です」

と述べ、

瞑想の「自己発見」という側面を美しく表現しておられます」

 

以上  引用

 

「瞑想」の結果に執着する心があります。

道元さんはそんな心に対して、

「不思善・不思悪」という言葉で諭します。

「アタマ」での判断で、「善」「悪」などわからないのだ、

ただ「無心」に坐すことだと。