高橋明の障がい者スポーツブログ(アダプテッド・スポーツの振興)

高橋明の障がい者スポーツブログ(アダプテッド・スポーツの振興)

障害のある人たちのスポーツ(アダプテッドスポーツ)の振興とパラリンピック等を通しての、共に生きる社会の実現をめざす。

 2013年に、東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まり、その一年後、NPO法人アダプテッドスポーツ・サポートセンターは、2020東京パラリンピックの開幕式に当たる、8月25日を「パラスポーツの日」と登録しました。

 毎年、パラスポーツイベントを開催。コロナ禍の中でパラリンピックは1年延期になりましたが、理事たちと何ができるかと考え、こどもミュージアムプロジェクト協会とコラボして、パラスポーツの絵画を募集し、下記のようなイベントを実施します。

アダプテッドスポーツ・サポートセンターホームページ

https://www.assc.or.jp/

 

コラム

 

パラスポーツ(障がい者のスポーツ)の教育的可能性

 

パラスポーツを理解するためには、「まず見ること」から始まると言い続けています。

パラスポーツを見て、スピードや激しさ、技術の高さに驚く、また、「ちょっとした工夫で、こんなことまでできる」ことを知って驚く。そして、「ああ感動した」「楽しかった」で終わるのではなく、そこからその人がなぜ車いすに乗らなくてはいけなくなったのか、生活する上でどのような不便や困難があるのかに、思いをめぐらせてほしい。それが、障がいへの理解とパラスポーツの振興に結びつくと信じています。

例えば、車いすマラソンの世界記録は1時間2014秒というすばらしい記録です。一般に行われているマラソンより、約40分も速い記録です。それを見てパラスポーツに関心をもった人は、やがて、その選手たちの多くが、交通事故やスポーツの事故、転落事故や戦争等で下半身麻痺になったことを知る。損傷レベルによっては、排尿・排便も意識できないこと、さらに、10cmの溝、5cmの段差があるだけで、車いすをスムーズに動かすことができなくなることを知る。また、同じ車いすの人たちでも体格や体力の違いによっても不便さが違うことにも気づく。

このようにして、パラスポーツを見ることから、障がいへの関心、理解へとつながっていく。日本は平和なのでピンとこないかもしれませんが、世界には、母国の紛争や戦争によって障がいを負ってしまう人がまだまだたくさんいます。そういうことから、平和がいかに素晴らしいことかにも気づくことができるでしょう。

ここに、パラスポーツを通しての教育的可能性があり、パラスポーツを見ることの意義があると思っています。その意味において、2020東京パラリンピックの開催は、教育に大きな役割を果たすと考えています。そして、パラリンピックが終わったあとも障がいへの理解や関心が薄れることなく、みんなの心の中にレガシーとして残っていくことを願っています。