TYのブログ、AKB恋愛小説 -20ページ目

TYのブログ、AKB恋愛小説

こんにちはー!シカゴ住み、高1男子TYと申します。主にAKB恋愛小説を書いていこうと思っています(・∀・)まだまだ未熟な自分の作品ですが、読んでもらえたら嬉しいです(๑>◡<๑) よろしくお願いします!




「ふぅー。ただいま。」


久しぶりに放った挨拶は、誰もいない家中に虚しく響く。

その響きは少しだけ、少しだけあの時に似ていた。



あれから、少し長く話して解散。

そのあと一人で、最寄駅の周りを散策して帰ってきた。

自分がこれから生活していく地域の事を知っておきたかった。



投稿初日の感想。

ぶっちゃけ、



空虚感を感じざるを得なかった。


みんなが悪いわけではない。むしろ、いいクラスだと思う。


ただ、あいつらが、
いつも一緒が当たり前だったあいつらがいない。

それは、その事実はオレの心に深く突き刺さり、オレの心の中を空っぽにしてしまう。




だけど、オレはあのクラスで、あのクラスメートと生活していかなければならない。
あの四人といることは苦ではない。
だけど、オレの心は物足らなさを感じてしまう。



あぁ。無理だ。

このことを考えると、膨大な量のエネルギーを使う。

オレにとって、この話はそれだけ重要なことなのだ。



考えているうちは気づかなかったが、今になって自分がすごく空腹感を感じていることに気づく。


エネルギーを求め冷蔵庫のドアを開ける。

冷蔵庫を開けたところで、一つ気づくことがあった。




「そーいや、炒飯作ってねぇな。」


オレの大の得意料理。炒飯。

うちは母子三人家庭で母親が忙しい。

だから、うちに帰ってきて誰もいないと、たまーに作っていた炒飯。


「あれ以来作ってないな。」

でも、ぶっちゃけ今は作る気にはなれなかった。


炒飯は食べたかった。でも、オレの中の空虚感がそうはさせてくれなかった。



とりあえず部屋に戻る。


無意識のうちに向かっていた先は、

一枚の写真。


あいつらの笑顔。
オレの思い出。
最高だったあの日々。


体が、心が、あいつらの笑顔を求めていた。



目の前にはうつ伏せに寝ている写真。
周りを彩る赤の写真立て。


ダメだ。ダメなんだ。今の弱いオレがあいつらの笑顔に触れたら、本当に現実に戻れなくなってしまう。


前を向いて生きなければならない。



自分を抑え、ベッドにうつ伏せになる。

その時、窓の方から規則的な音を感じる。


「前田さん…?」