なんで?〜2nd question〜 「傷」 | TYのブログ、AKB恋愛小説

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こんにちはー!シカゴ住み、高1男子TYと申します。主にAKB恋愛小説を書いていこうと思っています(・∀・)まだまだ未熟な自分の作品ですが、読んでもらえたら嬉しいです(๑>◡<๑) よろしくお願いします!





一歩目を踏みしめ、周りを見渡す。


町としてはまぁまぁの都会なのだが、立地は比較的自然に囲まれている校舎。

小さな山の中の、小さな校舎。

その周りは、目の保養になりそうな緑、色とりどりの小さな花、時折現れる小鳥と、様々な自然が共存している。
幻想的なこの空間にいると、嫌なことも全て忘れられるほど気持ちがよくて、都会のデジタル社会から少し離れた、人間の本能が求める空間だと思う。



「意外とちっさいな。」


「まぁ闘起いれて全校生徒5人やからな。」



そう。
全校生徒5人。それが、オレの転校先の高校。




ここは、大きな事件やトラブルで、心に大きな傷を負った生徒が通う高校。


一時的でも、心を失った生徒が通う学校。


心を養うために、人間との温かい触れ合いをするために通う高校。


枠組み的には、身体障害者用の学校と同じらしいが、"障害"ではなく"傷害"を持っている人のための高校。


もちろん、ここに来ているのだからオレも"傷害"を持っている人間。
しかし、残念ながら今は理由を話している暇はない。



校舎の周りの自然は、そんな"傷害"を持っている人を温かく受け入れてくれ、心を癒してくれるように感じる。
というか、そうするためにこの自然の中に校舎を建てたのだと思う。


そして真っ白な小さな校舎は、オレを優しく包み込み、汚れた心を清めてくれると思う。

そうして欲しい。むしろ、それだけでいい。


他は


いらない。




人見知り姉弟は覚悟を決め校舎に入る。


静寂。
日曜ということもあり生徒はおらず、生活音が聞こえてこない。

本当に先生いんのか?


約束の時間まで、あと五分。

とりあえず職員室を探す。
と思ったが、右に「職員室」という札のかかった教室を発見。

我ら姉弟心臓はフルに働き始め、オレらは落ち着いていられなくなる。


「ええか?」

「う、うん。」


でも立ち止まってても始まらないので職員室のドアを叩く。



どんな先生なんだろう?

久しぶりに、人に興味を持った気がした。
無意識のうちに。

これって成長なのかな?



ドンドン!



「あれ?おらんのかなぁ?

ちょっと、、ってこれ鍵あいてんで。」



ガラガラ


高校生活開幕の合図は、少し年をとった木の鈍い音だった。