お正月に両親と泊る旅館の予約を取った。
親は共に80を超え、私達が出かけなければ会うことも難しくなった。
今年は実家のそばの温泉で元旦を迎えることにした。1年振りの再会だ。
そうなると
悩ましいのが、チャアの預け先。
そこで以前から何度もホームページを眺めて、めぼしをつけていた猫専用ホテルに予約の電話をいれることにした。
滞在中はリアルタイムにカメラが猫の様子を送ってくれるそうな。
猫のストレスを取り除くための、色々な試みが施されているイメージ。
運営しているのは、「すべての生き物に優しい」大手動物病院!
こここそ、長い間探し求めている、チャアにぴったりのホテルかもしれない!
ホームページ上にある受け入れ条件は、
1年以内に予防接種をうけていること
完全室内飼いであること
ノミ・ダニの駆除をしていること
もちろん、うちのチャアは全てクリア!
・・・・
ところが
電話をかけて、返ってきた言葉は想定外だった。
「基本的に元野良猫は受け入れをしていない」
「完全室内飼い」猫とは、生まれ落ちてから1度も外に出たことの無い猫を呼ぶ言葉
電話を切った後、不覚にも私は泣いてしまった。
この扱いは不当だ
この獣医師の中には、ペットショップ猫と野良猫が別の生き物であるかの如き明確な区別がある。
だからホテルの受け入れに際し、猫を選別したいのであろう。
そこに文句を言っているのではない。
それなら、ペットショップ猫専用のホテルとして、そのようにアピールするべきなのだ!
受け入れ条件に「元野良お断り」と大きく、分かり易く書けばいいのだ!
絶対条件をなぜ隠す!!
そこを表には出さないやり口が、よこしまなんだよ!!
HPの言葉だけを信じ切って、こんなところにのこのこ電話をかけた私は大馬鹿ものだ!
ちくしょう!!!
チャアに・・・
人間の言葉が理解できなくて良かった。
私の悲鳴に近い罵倒も、ホテル経営者の見え透いた言い訳も、
彼女の耳にはそぐわない醜い汚れたものだ。
彼女は
時が止まった明るい窓際で
いつまでもまどろみ続ける
暖かな毛糸玉
穢れのない貴方の美しい耳を
湿度を含んだ夏の優しい風が撫でてゆく
チャア
可愛いチャア
私だけの愛おしいチャア
世界で1番の幸せを、
貴方にあげられたらといつも思っているのに。
こんなママなの
ごめんね。

