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岸防衛相 日ASEAN会合に出席
サイバー能力構築支援発表
(2020年12月10日)

2021年1月18日更新

 

 

 「日ASEAN防衛担当大臣会合」と「ADMMプラス」会議にオンラインで出席し、各国国防相らに手を振ってあいさつする岸防衛相(12月10日、防衛省で)

 岸防衛相は12月10日、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟全10カ国と日本による第6回「日ASEAN防衛担当大臣会合」と、ASEANに日米韓中露など8カ国を加えた第7回「拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)」にオンラインで出席し、安全保障上の課題をめぐって各国の国防相らと意見交換した。

 新型コロナウイルスの影響で、ASEAN議長国のベトナムがテレビ会議方式で各国の国防省などを結んで開催した。

 岸大臣は「日ASEAN防衛担当大臣会合」で、日本とASEANとの防衛協力の指針「ビエンチャン・ビジョン2・0」に基づく新たな取り組みとして、「サイバーセキュリティー能力構築支援事業」の開始を発表した。

 新事業では、サイバーセキュリティー分野で専門性を持つ自衛官が講師となり、講義と実習を交えた実践的なプログラムを年に1回、10日間程度実施する予定で、2021年中の開始を目指す。

 会合で岸大臣は「自由、公正、安全なサイバー空間は、人々の自由な社会的・経済的活動を支える基盤だ」と指摘。「高まるサイバーセキュリティーへの脅威に対し・・・

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 防衛関連ニュース

防衛相 インド、シンガポール、ブラジルと相次ぎ会談

2021年1月18日更新

 

 

シン印国防相

インド国防相と協力推進で一致

 岸防衛相は12月22日、インドのラージナート・シン国防相と約45分間の電話会談を行い、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き活発に進めていくことで一致した。

 両氏は、昨年9月に行われた「日印物品役務相互提供協定(ACSA)」の署名や、同11月に日米印豪4カ国がベンガル湾などで実施した海軍種間の共同訓練「マラバール」の成功とその成果を確認。コロナ禍においても二国間や日印両国を含む多国間の防衛協力・交流が推進されていることを歓迎した。

 一方、コロナの世界的な感染拡大を踏まえ、①コロナ下の人道支援・災害救援活動で得られた教訓の共有②感染拡大への対処能力を高めるべく・・・

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シンガポール国防相と意見交換

 岸防衛相は12月7日、シンガポールのウン・エンヘン国防相と約30分間のテレビ会談を行い、最近の地域情勢について意見交換、「法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要だ」との考えを共有した。

 両氏は11月に同国で開かれた対面による「日シンガポール防衛当局間(MM)協議」など・・・

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ブラジル国防相と交流覚書に署名

 岸防衛相は12月15日、ブラジルのフェルナンド・アゼヴェード・エ・シルヴァ国防相とテレビ会談を行い、両国間で初となる「防衛協力・交流覚書」に署名した。ハイレベル交流や人道支援・災害救援(HA/DR)分野での協力などを進める。

 日本から同国へは2014年、中南米地域初の防衛駐在官(1陸佐)が派遣され、関係強化が図られていることから、両氏は緊密なコミュニケーションで防衛協力・交流を強力に推進していくことで一致した。

 さらに、両国が民主主義・・・

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 防衛関連ニュース

陸海、八戸市が災害協定 津波発生時に避難所提供
(2020年11月30日)

2021年1月18日更新

 

 

 「大規模災害時における緊急避難場所等に関する協定」を締結した、(左から)八戸駐屯地司令の松坂1陸佐、八戸市の小林市長、海自2空群司令の降旗海将補(11月30日、青森県の八戸市役所で)

 【陸・海八戸】陸自八戸駐屯地と海自2航空群は11月30日、八戸市との3者間で「大規模災害時における緊急避難場所等に関する協定」を締結した。

 同協定は、令和2年4月に内閣府が発表した「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル」で同地震が発生すると八戸沿岸に最大26.1メートルの大津波が襲来すると予測されていることから、臨海部の事業者が八戸駐屯地に避難場所の提供を要望。地域の防災力を高めるため、陸・海自と八戸市の3者による連携・協力が進められてきた。

 八戸市庁舎で行われた締結式には、小林眞市長、八戸駐屯地司令の松坂仁志1佐、2空群司令の降旗琢丸将補が出席。東北防衛局の熊谷昌司局長、海自大湊地方総監の二川達也海将らが同席し、3者代表が協定書に署名した。

 今後、大規模災害が発生した際、陸自八戸演習場と海自八戸航空基地の一部を直ちに開き、・・・

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 防衛関連ニュース

<JSDF in TOKYO 2020>
 東京五輪イヤー再び 内定・有力視される体校選手

2021年1月18日更新

 

 

 昨年2月の「GSデュッセルドルフ大会」を寝技で制す濵田2尉(円内も)。柔道班で初めて五輪出場を内定させた=体校柔道班

 

 

 レスリング・フリー74キロ級で出場を決めている乙黒2曹。65キロ級の弟拓也さんと兄弟そろってのメダル獲得を目指す(体校で)

 

 

 アジア・オセアニア予選(昨年3月、ヨルダン)で攻める並木3曹。日本人女子で初めて五輪ボクシングに挑む =日本ボクシング連盟

 

 

 東京五輪に向けて選手の強化などに率先して取り組む豊田体育学校長(体校で)=体校広報班

・・・他

〝牛の如く〟着実に前へ

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、史上初めて1年延期された東京五輪・パラリンピック。新たな年が明け、仕切り直しの今夏の大会に向けて自衛隊体育学校(朝霞、学校長・豊田真陸将補)の選手たちは〝牛〟の如く着実な一歩を進めている。活躍が期待される同校の有力選手を紹介する。(榎園哲哉)


表彰台で恩返し 女子発展の礎に モー然と技磨く

 五輪出場を内定させているのは体校2教育課隷下の6個班の9人(うち女子2人)。このうち、柔道班期待の濵田尚里(しょうり)2陸尉は、女子78キロ級で初出場を決めている。

 濵田2尉は柔道班の酒井英幸監督譲りの寝技を駆使して昨年2月にドイツで行われた「グランドスラム・デュッセルドルフ大会」を制すなど堅実な強さを持つ。同班からの五輪出場も初めてで、「お世話になった皆さまに少しでも恩返しができるよう頑張りたい」と表彰台を目指す。

 これまでの五輪で合わせて12個のメダルを獲得しているレスリング班からは、フリースタイル74キロ級に乙黒圭祐2陸曹が出場。大会の1年延期を「強くなるための時間ができた」とポジティブに捉え、海外の強豪に通用する技に磨きをかけている。

 フリー65キロ級では2歳下の弟、拓斗さん(山梨学院大)が出場を決めており、兄弟そろってのメダル獲得を見据える。

 ボクシング班は3人(男子2人、女子1人)が内定。女子51キロ級の並木月海(つきみ)3陸曹は、「(五輪の)3分3ラウンドをハードに動き続けられる筋持久力の向上に取り組んでいる」。

 五輪のボクシングに日本人女子が出場するのは初めてで・・・

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自衛隊体育学校長 豊田真陸将補の談話

 一昨年の暮れに発生した新型コロナウイルス感染症の影響で、東京2020オリンピックは1年間の延期となりました。

 自衛隊体育学校のアスリートたちは、それぞれの思いを胸に、この延期を前向きに捉え、さらに強くなって来るべき東京オリンピックに臨みます。

 アスリートたちが・・・

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 ◇自衛隊体育学校

 陸海空自衛隊の共同機関として1961年8月、朝霞駐屯地に創設。1、2教育課、スポーツ科学科などを置く。国際級選手の育成を担う2教育課は11個班で編成。前回東京大会(1964年)以降の五輪13大会に延べ143人が出場し、計20個のメダル(金8、銀4、銅8)を獲得している。

 

 

 防衛関連ニュース

恵庭市に公園オープン 北海道防衛局
約3億9600万円補助
(2020年11月11日)

2021年1月18日更新

 

 

 恵庭市に完成した公園「花の拠点『はなふる』」の全景。住民の「避難場所」としての役割も担う(11月11日、北海道恵庭市で)

 

 

 テープカットし、花の拠点「はなふる」のオープンを祝う恵庭市の原田市長(左から4人目)、北海道防衛局の末永局長(同2人目)ら関係者(11月11日、北海道恵庭市で)

 【北海道局】北海道防衛局の補助金で平成30(2018)年度から整備が進められてきた恵庭市の公園「花の拠点『はなふる』」が昨年秋に完成し、11月11日、オープン式典が行われた。


花の拠点「はなふる」面積約3.7ヘクタール 防災拠点としての機能も

 式典には恵庭市の原田裕市長をはじめ多数の関係者が出席し、北海道防衛局からは末永広局長が参加してテープカットに臨んだ。

 今回完成した「花の拠点『はなふる』」の面積は約3.7ヘクタール。「花と触れ合い、花を感じられる地域住民の交流の場」であるとともに、地域住民の「避難場所」や「防災拠点」としての機能も兼ね備えているのが大きな特徴だ。

 北海道防衛局はこうした同公園の役割を鑑み、地域住民の生活環境の向上を図ることを目的として、「防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律」第8条に基づく民生安定施設整備事業として・・・

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 ◇民生安定施設整備事業

 防衛省は、防衛施設の設置や運用によって生活や事業活動が阻害されると認められる場合、「防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律」第8条に基づき、民生安定施設整備事業として、・・・

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