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延期だった一般曹候生の1次試験 6月下旬から複数回
防衛省はコロナ禍で延期されていた一般幹部候補生、歯科・薬剤科幹部候補生の採用試験の概要を5月29日、発表した。これまで年1回だった同試験は2年度、特例で2回実施される。
両採用試験は、延期されていた第1回試験の申し込みを6月12日に締め切った後、8月に再び「第2回試験」を追加で実施する。締め切りは7月31日(必着)。
一方、技術海上幹部、技術航空幹部、技術海曹、技術空曹の締め切りは6月26日となっている。
このほか、一般曹候補生の1次試験は6月下旬から7月上旬にかけて複数回実施=表=する。詳しくはホームページ(https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/)を参照。受験地によって試験日時や回数、締め切り日が異なるので注意が必要だ。
防衛関連ニュース
<ビッグレスキュー その時に備える>
第31回 竹本三保氏 元大阪府立狭山高校校長
2020年6月23日更新
高校の学校長として生徒の危機管理に全力
はじめに
幹部自衛官は、50代半ばで定年を迎えます。「50代は、まだもう一仕事しないと申し訳ないな」と思い、私が考える国のもう一つの柱である「教育」に挑戦することにしました。
大阪府の「公募校長」試験に応募し、1次の論文等審査、2次の集団討論、個人面接を経て合格し、2012年から大阪府立狭山高等学校で校長を5年間務めました。
非常事態初動対処チームの編成
「(自宅から学校まで)遠いですね」と言われたら、直線距離は20キロくらいなので、「ヘリコプターなら山越えで20分ですけどね」と冗談を言います。「それって、元自衛官の発想ですね」と、これで笑いが取れなかったことはありません。
高等学校に着任してすぐのことです。私は通勤に片道約2時間もかかり、教頭は1時間半かかるということで、「管理職が不在時、学校で何か問題が起きた際の体制を整えておかないといけない」と思いました。学校の近隣に住む教員5名に初動の対処をお願いすると快諾してくれ、「非常事態初動対処チーム」と名づけました。
どういう事態を想定しているかというと、大規模災害とかではなく、狭山高校のみで生起した事象で、委員会への報告を要し、メディアが動き始める類の事象です。電話を受けると同時に校長等は動き始めますが、タイム・ディレイ(時間的遅れ)が生じるので、学校に到着するまでの間、校長室を指揮所として2本の外線で対応するというものです。
「非常事態初動対処チーム」という名称は、ものものしい、いかにも元自衛官らしい名称だと思われたかもしれませんが、実はそこが狙いでもあって、わざと難しい名前をつけて、教員の危機管理意識を高めました。
モンスター・ペアレンツへの対応
着任して間もない頃、暴力事件が起こりました。男子生徒同士が対峙し、けんかになりそうな状況を確認した女性教諭が、自分の手に負えないと判断し、同僚を呼ぶためにその場を離れました。まさにその時、事件は起こりました。生徒を守るべき教師なのに、守れなかったわけです。
新学期が始まりバタバタしている時期ということもあり、保護者とのボタンの掛け違いも多く生起し、ますます教員は信頼を失い、生徒指導部、学年主任では解決しないところまで来てしまいました。
先生方は、保護者のことを「モンスター・ペアレンツ」と呼んでいましたが、本当でしょうか? とうとう校長の私が対応することとなりました。夜の・・・
防衛関連ニュース
医科歯科幹候生ら13人卒業
空幹候校長「各種事態に備え任務を」
(2020年5月21日)
2020年6月23日更新
【空幹候校=奈良】空自幹部候補生学校は5月21日、防衛医科大学校出身者ら「第3期医科歯科看護科幹部候補生課程」13人の卒業式を挙行した。
式には教育集団司令官の城殿保空将をはじめ、奈良地本長の熊井邦善事務官らが出席。学校長の藤永国博将補は卒業生に卒業証書を授与後の式辞で、教育課程が新型コロナウイルスで大きな制約を受けたことを振り返り、「諸官は逆境に負けず、日夜厳しい教育訓練に身を投じ、大きな成果を修めた。改めて敬意を表する。今後は、空自の医療現場での活動の核心となり、各種事態に備え、与えられた任務を遂行することになる。・・・
防衛関連ニュース
空幕幹部 豪空軍とテレビ会議 将来連携について協議
(2020年5月28日)
2020年6月23日更新
空幕の幹部隊員4人は5月28日、実務者間交流の一環として、豪空軍のカウンターパート4人とテレビ会議形式で2時間半にわたって意見交換を行った。
会議は空幕と豪空軍司令部などをオンラインで結び、両国の8人が新型コロナの感染拡大の影響を含む、インド太平洋地域を取り巻く安全保障環境の変化について情報を共有。その後、・・・
防衛関連ニュース
新潟地本の動画が話題 再生1万3000回を突破
2020年6月23日更新
電子広報を強化
【新潟地本】新型コロナウイルスの影響で広報イベントなどが中止になる中、新潟地本はインターネットを活用した電子広報活動を強化。ツイッターで配信したホームページのPR動画が再生回数1万3000回を突破するなど話題になっている。
地本ホームページでは各種募集案内のほか、プラモデルを用いて自衛隊の装備品などを紹介する「元戦車中隊長の模型部屋」や、広報官の日常やご当地ネタなどを取り上げる独自のコーナーも設け、地本キャラクターの「ヒカリン・マモル」と「ヒカリン・マイ」がほぼ毎日更新している。ツイッターの・・・