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ハリファックス国際安全保障フォーラムに出席して
西原正氏
西原正氏（平和・安全保障研究所理事長、元防衛大学校長）
各国からの参加者が一体となり、議論が進められる「ハリファックス国際安全保障フォーラム」（同フォーラムＨＰから）
フォーラムに参加した各国の女性軍人と記念写真に納まるカナダのハルジット・シン・サージャン国防相（中央背広）＝フォーラムＨＰから
目立つ女性の活躍 知的刺激に富む企画に感心
日本ではまだあまり知られていないが、毎年１１月にカナダの東海岸にあるハリファックス市では「ハリファックス国際安全保障フォーラム」という大きな国際会議が開催される。この種の国際会議としては、ドイツのミュンヘンで毎年２月に開催されるミュンヘン安全保障会議、シンガポールで６月頃に開催されるシャングリラ対話などが有名である。カナダのフォーラムは２００９年に始まった比較的新しい企画であるが、２０１９年の会合には７０カ国から約３３０名が参加した大きな会議となっていた。
私自身は過去７回出席する機会があり、各回の会議が知的刺激に富んだ企画をするので感心するところが大きい。著名人を招いても、長いスピーチはない。せいぜい１０分ぐらいで、あとは司会者との間で対話形式による「おしゃべり」を展開するとか、４、５人によるパネル形式で討論し、一通り終わると会場からの質問に応じる形をとる。
今回は米国家安全保障問題担当大統領補佐官ロバート・オブライエン、現ウクライナ大統領ポロシェンコ、米インド太平洋軍司令官デイビッドソン海将などの「おしゃべり」が興味深かった。
フォーラムは、大統領、閣僚や司令官、参謀長クラスの軍人のほか、著名な運動家などを招き、安全保障問題や人権問題を討論し、世界各地の権威主義体制を批判して、民主主義陣営の強化に貢献することを目論む。
そのため、アジア、アフリカ、中東、中欧の専制体制と戦っている人を招き、自由・民主主義・人権の擁護を推進している。もちろん中国の人たちは招かれない。その半面、・・・
防衛関連ニュース
国際平和と安全シンポジウム開催
松村元陸将「PKO、当事者意識を持て」
（2019年12月2日）
2020年1月10日更新
統合幕僚学校（目黒、学校長・清田安志陸将）が主催し、国際平和協力センター（市ヶ谷、センター長・長田英一郎１陸佐）が主管する「第９回国際平和と安全シンポジウム」が１２月２日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開かれた。自衛隊関係者ではイラク復興支援活動で指揮官を務めた経験がある松村五郎氏（元陸将、元東北方総監）が登壇し、「国連をはじめとする国際社会によるＰＫＯに係る取り組みの新潮流」をテーマに提言を行った。
会場では、在京の各国武官や学生など約２００人が聴講。最初に清田学校長があいさつし、「本シンポの成果は、今後の教育・調査研究の資とするとともに、省内外の関係部署と広く共有していく」と述べた。
基調講演では、予定されていた国連本部平和活動局軍事顧問のカルロス・ハンベルト・ロイティ陸軍中将（ウルグアイ）がコンゴ共和国の情勢悪化の対応に当たるため欠席、代理として同軍事顧問付特別補佐官のティム・ワイルディッシュ陸軍大佐（英国）が登壇した。
同大佐は、ＰＫＯ活動の課題として紛争の性質の変化を挙げ、・・・
防衛関連ニュース
陸自39普連基幹の250人、
米陸軍との訓練「CTC20」開始
（2020年1月2日~2月7日）
2020年1月10日更新
陸自３９普連（弘前）は１月２日から、米ルイジアナ州のジョイント・レディネス・トレーニング・センター（フォート・ポーク）で米陸軍との実動訓練「コンバット・トレーニング・センター（ＣＴＣ）２０」を開始した。陸自普通科部隊の同訓練への派遣は初めて。２月７日まで。
参加部隊は、３９普連長の木原邦洋１佐を指揮官に、同隊基幹の約２５０人で、米陸軍からはアラスカ陸軍第４―２５歩兵旅団戦闘団長のクリストファー・ランダース大佐を指揮官に、・・・
防衛関連ニュース
浜松で来月「防衛セミナー」南関東防衛局
（2020年2月1日）
2020年1月10日更新
南関東防衛局は２月１日（土）、静岡県浜松市で第３８回「防衛セミナー」を開催する。入場無料。事前申し込み制（定員５００人）で、１月２７日（月）締め切り。開催概要は次の通り。
▽日時＝令和２年２月１日（土）午後２時開演
▽場所＝浜松市福祉交流センター（浜松市中区）
▽テーマ「多彩なフィールドで活躍する若手自衛官たち」
▽第１部＝静岡地方協力本部長の宮川知己１空佐による講演「自衛隊の活動について」、第２部＝陸海空の若手自衛官らによるディスカッション「自衛隊ってどんなところ？」、第３部＝空自中部航空音楽隊によるコンサート
▽問い合わせ＝南関東防衛局地方協力確保室（電話０４５―２１１―７１０２）、Ｅメール＝skb-sk@ext.s-kanto.rdb.mod.go.jp