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防衛相、カタールで講演「法の支配」の重要性強調
ヨルダン国王を表敬
(2019年12月14日、15日)

2019年12月19日更新
 

 

 中東情勢などをめぐって会談する河野防衛相(左)とカタールのアティーヤ副首相兼防衛担当相(12月14日、カタールの首都ドーハで)=写真はいずれも防衛省提供

 

 ヨルダンの王立戦車博物館を訪れ、陸自の「61式戦車」の前で記念写真に納まる河野防衛相(中央)=12月15日、首都アンマンで

戦車博物館で「61式」展示を確認

 河野防衛相は12月14日、中東・カタールの首都ドーハで開かれた外交・安全保障に関する国際会議「第19回ドーハ・フォーラム」に日本の防衛大臣として初めて出席し、スピーチで「法の支配」の重要性を訴えた。翌15日にはヨルダンを訪れ、アブドラ国王を表敬。サファディ外務・移民相やフネイティ統合参謀本部議長らとも会談し、2国間の防衛協力の強化で一致した。同国では王立戦車博物館を視察し、日本が今年8月に無償貸与した陸自の「61式戦車」が大切に展示されている様子も確認した。


 14日の「ドーハ・フォーラム」でスピーチした河野大臣は、多国間安全保障協力の重要性や、国際社会が一致団結して「法の支配」を貫徹する必要性を強調した。

 この中で大臣は、北朝鮮の核・ミサイル開発について「日本の安全に対する重大かつ差し迫った脅威であり、国際社会の平和と安全を著しく損なうものだ」と指摘。中国についても「透明性を欠いたまま、核・ミサイル能力を含む軍事力を急速に強化させている」と述べ、懸念を表明した。

 その上で「法の支配」の重要性を訴え、防衛省・自衛隊が共同訓練や能力構築支援、防衛装備・技術協力などを通じて、・・・

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新たな小銃、拳銃決まる「HOWA5・56」「SFP9」

2019年12月19日更新

 

 新小銃は豊和工業製「HOWA5・56」

 

 新拳銃は独ヘッケラー&コッホ製「SFP9」

 防衛省は12月6日、陸上自衛隊の新たな小銃に豊和工業製の「HOWA5・56」を、新拳銃には独ヘッケラー&コッホ製の「SFP9」をそれぞれ選定したと発表した。

 いずれも複数の候補の中から、①性能②後方支援(整備性)③経費――などの観点から選定したもので、新小銃・新拳銃ともに令和3年度から順次、部隊に配備される予定だ。

 新小銃の選定では、今回選ばれた「HOWA5・56」のほか、独ヘッケラー&コッホ製の「HK416」と、・・・

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フィリピン軍参謀総長7年ぶり来日
統幕長と会談 防衛協力強化で一致
(2019年12月12日)

2019年12月19日更新

 

 山崎統幕長(左)のエスコートで特別儀仗隊を巡閲するフィリピン軍参謀総長のクレメント陸軍大将(左から3人目)=12月12日、防衛省で

 山崎統幕長は12月12日、来日したフィリピン軍参謀総長のノエル・クレメント陸軍大将と防衛省で会談し、両国の防衛協力をさらに強化していくことで一致した。比軍参謀総長の来日は2012年9月以来7年ぶり。

 会談で山崎統幕長は、日米が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた自衛隊の取り組みについて、「地域のパートナー国との防衛協力・交流や訓練を促進している」と説明した上で、「フィリピンは・・・

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陸・海・空幕長、顕著な功績の准曹ら優秀隊員57人を表彰

2019年12月19日更新

 

 湯浅陸幕長夫妻(左)から顕彰状を授与される御所野文男予備1曹と夫人(11月29日、明治記念館で)

 

 山村海幕長(右)から顕彰状を授与される西澤諭2尉(11月28日、海幕で)

 

 丸茂空幕長夫妻(左)から褒賞状と記念品を受ける関野夫妻(12月2日、明治記念館で)

 模範的な勤務実績や顕著な功績を上げた隊員を表彰する陸・海・空自の「優秀隊員表彰」がこのほど、都内で行われた。式では陸自35人、海自11人、空自11人の隊員がそれぞれ湯浅陸、山村海、丸茂空の各幕僚長から顕彰状、褒賞状を授与された。

 陸幕長主催の「令和元年度陸自優秀隊員顕彰状授与式」は11月29日に明治記念館で行われ、自衛官25人、技官6人、即応予備自衛官2人、予備自衛官2人の計35人が顕彰状を受けた。

 式後、隊員夫妻らは招宴に出席、30日には代々木第1体育館で開かれた自衛隊音楽まつりを観賞した。

 これに先立ち同28日、海自の令和元年度「永年勤続功労隊員顕彰行事」は防衛省で行われ、・・・

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砕氷艦「しらせ」1月上旬に昭和基地へ
トッテン氷河沖で観測支援
(2019年12月7日~)

2019年12月19日更新

 

 61次南極観測で重要な観測地点となる「トッテン氷河」沖の流氷域で、観測機材を海中に下ろす作業を行う海自隊員たち(12月9日、「しらせ」艦上で)

 文部科学省の第61次南極地域観測支援のため、南極の昭和基地に向かっている海自の砕氷艦「しらせ」(艦長・竹内周作1佐以下乗員約180人)は11月27日から12月2日まで、豪フリーマントルに寄港した。

 「しらせ」はここで文科省の越冬・夏隊員ら67人を艦内に収容するとともに、最後の補給として生鮮食料品や燃料など物資を搭載し、・・・

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