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中国安全保障レポート2020
中央アジア5カ国に焦点 防衛研究所
防衛研究所は11月8日、中国の中長期的な軍事動向に関する年次報告書『中国安全保障レポート2020』=写真は表紙=を公表した。
刊行10年目に当たる今年のテーマは「ユーラシアに向かう中国」。旧ソ連の内陸国で、中国の西隣に位置するカザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの中央アジア5カ国に焦点を当て、中国の戦略とその特徴を明らかにした。
報告書は、中央アジア諸国について「海洋への物流アクセスを重視する連結性構想に基づき、中国の『一帯一路』構想を受け入れ、カザフスタンを中心に・・・
防研のホームページには日英中の3カ国語のPDF版で公開されている。
防衛関連ニュース
中国安全保障レポート2020【防研編】概要
ユーラシアに向かう中国
2019年11月22日更新
はじめに
中国はその戦略的な地平をユーラシアに向けて拡大してきた。一般的には、2013年秋に、後に「一帯一路」としてまとめられる二つのシルクロード構想を提示したことが直接の契機として理解できる。
同年3月に国家主席に就任した習近平は、9月にカザフスタンのアスタナ(現在のヌルスルタン)で「シルクロード経済ベルト」構想、10月にインドネシアのジャカルタで「21世紀海上シルクロード」構想をそれぞれ示して、地域諸国との連結性(コネクティビティ)の強化を図ることを宣言した。
海洋正面では、領土や主権、海洋権益をめぐる中国と周辺国との係争は解消されておらず、また米国の軍事プレゼンスへの批判的立場を中国が堅持していることもあり、特に安全保障分野では、「海上シルクロード」構築に向けたイニシアティブを中国は十分に発揮できていない。
その一方で、「シルクロード経済ベルト」構想、すなわちユーラシア方向での連結性強化の成果は比較的大きく、安全保障面での協力も機能的に推進されるようになっている。その結果、「ユーラシア・パワー」としての中国の・・・
第1章 中国のユーラシア外交
中国のユーラシア外交、特に中央アジアへのそれは、地域主義と対米バランシングという要素から成り立ってきた。1990年代末以降、中国は地域協力に積極的に関与し始め、中央アジアで上海協力機構(SCO)を設立した。その一方で、米国のパワーや影響力に対する外交上のバランシングという観点から、中国は周辺諸国との多国間協力の意義を見出した。
しかし、地域主義の方向性や対米バランシングの在り方を、中国がロシアや中央アジア諸国と共有することはそう簡単ではなかった。2000年代後半以降、・・・
第2章 中央アジア・ロシアから見た中国の影響力拡大
中央アジア5カ国は旧ソ連の解体により独立し国家建設を始めたが、その基層にはロシア語を通じた教育や共通の制度があり、ロシアとのつながりは強い。また、中国新疆ウイグル自治区と中央アジア地域の間では、過去に国境線や居住住民が変動した経緯もあり、中国がこの地域で役割や影響力を拡大するためには、・・・
第3章 ユーラシアにおけるエネルギー・アーキテクチャ
中国は経済成長に伴い急増するエネルギー需要を自国のエネルギーだけで満たすことができず、輸入への依存度を高めている。さらに近年では、中国において、経済や社会の持続可能な発展を目指して経済構造の転換が図られる中、1次エネルギーミックスも変化してきており、石油とガスのさらなる輸入増が見込まれる。
このようなトレンドにおいて中国政府は、安全保障の観点から調達先および調達ルートの多角化を模索しており、特に・・・
防衛関連ニュース
平成、令和の即位パレードで奏楽支援
陸中音、東方音、海東音、空音
2019年11月22日更新
17人、2度目の晴れ舞台
11月10日に行われた天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」で、29年前の平成の即位パレードに続いて2度目の奏楽支援を行った音楽隊員が陸海空自で計17人いる。皇居・宮殿(東京都千代田区)から赤坂御所(港区)までの4.6キロの沿道には陸自中央音楽隊、陸自東部方面音楽隊、海自東京音楽隊、航空中央音楽隊の4個音楽隊が配置され、「新・祝典行進曲」を奏でた。全国の音楽隊員は陸自に約900人、海自に約250人、空自に約200人いるが、2度目の即位パレードを経験できるのは珍しい。
陸自中音、東方音「巡ってきた名誉」
皇居正門前に特別儀仗隊と共に整列した陸自中央音楽隊。天皇皇后両陛下の車列が現れると、紺色の新儀仗服に身を包んだ樋口孝博隊長のタクトが振られ、4個音楽隊のトップを切って『新・祝典行進曲』が響き渡った。
「緑から紺に儀仗服も変わり、新たな時代の幕開けの思いを強くした」と話すのは中音最先任上級曹長の吉原茂准尉(59)。皇居正門に到着した際、29年前に夢中でクラリネットを奏でた自分の姿を思い出した。
「来年で定年。・・・
海自東京音楽隊からは3人 樋口隊長「2度の参加は運命」
赤坂御所正門付近で奏楽を担った海自の東京音楽隊(隊長・樋口好雄2佐以下約60人)では、樋口隊長(57)をはじめ、クラリネット奏者の川崎和成3尉(52)、トランペット奏者の成澤明徳曹長(50)の3人が平成に続き、2度目のパレード演奏を行った。
平成の「即位パレード」で東音は今回と同じエリアで奏楽を担った。樋口隊長は当時3曹で、打楽器奏者として参加。平成の記憶は、パレードの約9カ月前に行われた昭和天皇の「大喪の礼」に参加した時の印象の方が強くあるという。
「『大喪の礼』は冷たい雨が降りしきる中の演奏で、とても緊張感あった。・・・
空音では9人「感無量の思い」
権田原交差点前で両陛下の車列を待つ航空中央音楽隊。祝賀御列の儀の演奏経験者9人が両陛下のご到着に備えていた。その一人、クラリネット奏者の藤澤晴雄准尉(58、隊准曹士先任)の脳裏には平成の演奏での光景が浮かんでいた。
29年前、青山一丁目の交差点で天皇皇后両陛下の車列が音楽隊から約100メートルまで近づいた時、近辺で爆竹が鳴り、辺りが騒然となった。
「・・・
防衛関連ニュース
祝賀御列の儀 陸自34普連 外崎3佐以下57人がと列
(2019年11月10日)
2019年11月22日更新
【34普連=板妻】34普連(連隊長・深田満男1佐)は11月10日、皇居・宮殿から赤坂御所の間で行われた天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」に「と列部隊」として参加した。
当日は、1師団長の大庭秀昭陸将が率いる陸海空自と防大・防医大生で編成された「と列部隊」の一員として、・・・






