トップニュース

カナダ国防相が陸自施設学校を訪問
訓練や装備品を視察
(2019年6月3日)

2019年7月2日更新
 

 

 施設教導隊の隊員(左端)から07式機動支援橋の説明を受けるサージャン加国防相(その右)。その右は同行した原田副大臣(いずれも6月3日、陸自勝田駐屯地で)


 

 サージャン大臣(左)に記念品の笠間焼きを贈呈する腰塚学校長

 【施校=勝田】陸自施設学校(学校長・腰塚浩貴将補)は6月3日、カナダのハルジット・シン・サージャン国防相の部隊訪問を受けた。岩屋防衛相との日加防衛相会談に先立ち、来校した。


 昨年施設学校が担任したモンゴルでの能力構築支援で、加軍がオブザーバー参加するなど各種国際活動で両者が密接な関係にあることから訪問が実現した。

 サージャン国防大臣は、午前10時、原田副大臣と小野塚貴之陸幕副長とともに特別輸送ヘリコプター隊のEC225特別輸送ヘリで茨城県の勝田駐屯地に到着。腰塚学校長らから、陸自や施設科部隊、施設学校のPKOや能力構築支援などの取り組みについて説明を受けた。

 さらに屋外に移動し、施設教導隊による07式機動支援橋の架設訓練、各種施設装備の展示を視察。同校教育部によるPKO宿営地などに必要な・・・

続きを読む

 

 

 

 防衛関連ニュース

MASTアジア2019開催 海上防衛技術の国際会議
海自30FFMの模型を初公開
(2019年6月17日~19日)

2019年7月2日更新

 

 ピラミッド型の上部構造物とマストが特徴的な海自の平成30年度計画護衛艦「30FFM」。2隻が2022年に完成する(6月17日、MASTアジア2019の展示会場で)

 海上防衛技術の国際会議・展示会「MASTアジア2019」が6月17日から19日まで、千葉市の幕張メッセで開催された。3回目となる今回は約40カ国から政府や企業関係者などが参加し、最新の技術や装備品を発表した。

 三菱重工は対機雷戦の装備をもつ平成30年度計画の海自新型護衛艦「30FFM」(3900トン)のモデルを国内で初公開。30FFMは海中の機雷の捜索・処理などに当たる水上無人機(USV)と水中無人機(UUV)を初搭載するのが最大の特徴。また船体は・・・

続きを読む

 

 

 

 防衛関連ニュース

MASTアジア2019 深海から宇宙まで 最先端技術が集結
(2019年6月17日~19日)

2019年7月2日更新

 

 防衛装備庁のブースを訪れ、自律型水中航走式機雷探知機「OZZ5」について説明を受ける米海軍第7艦隊のフィリップ・ソーヤー司令官(中央)。その右奥は防衛装備庁装備官の佐藤直人海将


 

 IHIが独自に開発中の多目的水陸両用車。最高速度は陸地で70キロ、水上9ノット(約17キロ)で約6トンまでの物資搭載が可能


 

 防衛装備庁が開発中の「推力偏向ノズル」の試作品。戦闘機用エンジン(XF9―1)の大推力を全周に20度偏向させる技術獲得を目指す

・・・他

山村海幕長、「海洋の安定」テーマに講演

 最新の防衛装備技術を発表する国際会議・展示会「MASTアジア2019」(防衛省・外務省後援)が6月17日から19日まで、千葉市の幕張メッセで開催された。今回は世界約40カ国から政府関係者、企業代表、技術者らが参加。防衛メーカーなど50社以上が自衛隊などに向けた艦艇・航空機・電子システムなどを発表、期間中、多数の来場者でにぎわった。国際会議には山村海幕長も出席し、スピーチを行ったほか、各国の軍人や研究者も「インド太平洋の安定と防衛装備技術」をテーマに討議を行った。


 深海から宇宙に至るまで、海洋・航空宇宙の防衛技術を幅広く紹介する「MAST」は、2006年に仏ニースで第1回が開かれ、以後、欧米各国で毎年開催。アジアでは15年に横浜で初開催されたのを機に、日本でも2年に1度開かれ、今年で3回目となった。

 17日の開会式では、実行委員長を務めた森本敏元防衛大臣があいさつ、「MASTアジアは最新のプラットホーム、システム、テクノロジーの発表を通じて、海洋や航空、宇宙・サイバーといった領域で活用できる技術を探索する場所。オペレーションだけでなく、調達や事業機会を探っていく上で有用なものになることを期待する」と述べた。

 続く「海洋の安定―海軍戦略と技術開発」をテーマとした基調講演では、・・・

続きを読む


三菱重工「30FFM」の模型、JAXAも展示

 併設の展示会場には防衛装備庁をはじめ、防衛企業約30社のブースが並び、装備品の実物や模型を前に、各国海軍の軍人や技術者らが広報担当者の説明に熱心に聞き入っていた。

 防衛装備庁は、海外への移転の可能性がある技術・装備品として、低周波と高周波の合成開口ソーナーを搭載した自律型水中航走式機雷探知機「OZZ5」や、戦闘機の高運動性・ステルス性に寄与するジェット・エンジンの「推力偏向ノズル」などを紹介。また、陸海空3自衛隊の・・・

続きを読む

 

 

 

 防衛関連ニュース

<ビッグレスキュー その時に備える>
 第19回 梅崎時彦氏 唐津市

2019年7月2日更新

 

梅崎時彦氏 佐賀県唐津市役所防災対策監 元1海佐

 

 佐賀県原子力防災離島避難訓練で、向島漁港に着陸した陸自UH1ヘリに避難島民を誘導する梅崎氏(左)=平成31年2月1日

危機対応の嗅覚を呼び起こし、我が故郷を守る

はじめに

 唐津市は佐賀県北部玄界灘に面する人口12万人の城下町です。日本三大松原に数えられる「虹の松原」は、白砂青松のコントラストが息をのむほどに美しく、また、ユネスコ世界遺産に登録された豪華絢爛な14台の曳山が市内を練り歩く「唐津くんち」は圧巻です。

 私は、この自然と文化が調和した素敵な町で高校まで過ごしました。海上自衛官として全国各地を転勤して回りましたが、私の原風景は唐津のままでした。昨年8月、佐世保教育隊司令を最後に定年退職し、10月から現職に就くことができたこと、そして何より故郷に恩返しができる機会に恵まれたことに深く感謝し、日々勤務しております。

1 災害対応体制の見直し

 唐津市は、昨年7月の西日本豪雨時に「大雨特別警報」が初めて発令され、市内1500個所に土砂災害が起きるなど、多くの被害が出ました。特に指揮所活動、避難場所の開設、要配慮者の避難支援において大きな混乱を来し、災害対応体制の改善が急務でした。

 着任早々、大きな問題に直面することとなりましたが、そこで私の指針となったのが「作戦要務」の手法です。まず、在るべき姿を明確にして、現状分析を行い、問題点を摘出し、改善案を導く。次に、目的の適合性、実施の可能性、結果の受容性の観点から改善案を比較検討し、最善解を導出するというものです。

 まず、災害の初期段階から特に重視して全庁横断的に組むべき業務を、①指揮所活動、②防災・生活インフラ等維持、③避難場所開設、④要支援者対応――の四つに区分し、これらの業務に専従する職員を固有編成の垣根を廃して個別に割り当てました。

 さらに、当該職員を分割して6個班を編成し、事態推移に応じて段階的に班単位で職員を動員する配備基準、いわゆる有事対応型の任務編成「防災配備体制」を構築しました。

 市職員には「任務編成」という考え方は馴染みが薄く、・・・

続きを読む

 

 

 

 防衛関連ニュース

陸自5施団がRDEC派遣隊員を壮行
(2019年5月22日)

2019年7月2日更新

 

 【5施団=小郡】5施団は5月22日、国連の施設部隊早期展開プロジェクト「RDEC」派遣隊員の壮行行事を行った。

 同プロジェクトは日本が主導し、2015年に始まった国連初の取り組み。これまでケニアには計7回、125人の陸自隊員が派遣され、アフリカ諸国の工兵211人にブルドーザーなど施設器材の操作方法を教育し、国連平和維持活動(PKO)への施設部隊の早期展開を支援してきた。

 今回の派遣隊員は・・・

続きを読む

 

 

 

 防衛関連ニュース

空自准曹会 評議委員会に90人
優秀若年隊員と特別功労賞表彰
(2019年6月13日、14日)

2019年7月2日更新

 

 連合准曹会評議委員会に出席し、丸茂空幕長(前列左から6人目)、杉本准曹会会長(その右)を囲み記念撮影に納まる評議員ら(6月13日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で)

 【空幕】空自連合准曹会は6月13、14の両日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で第27回連合准曹会評議委員会を開催。全国73基地(支部)から評議員(各基地支部会長)約90人が参加した。

 連合准曹会の杉本孝哉会長のあいさつの後、前年度会計などが報告された。航空総隊(横田)准曹士先任の黒木伴徳准尉の講話、准曹会最高顧問の丸茂空幕長による訓話も行われ、空幕長は「日頃から各基地で、准曹会活動に当たっている皆さんに感謝する」と述べた。

 続いて優秀若年隊員と特別功労者を表彰。優秀若年隊員は各種活動を通じて・・・

続きを読む