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自衛隊高級幹部会同
安倍首相が訓示「改革へのチャレンジを」
(2016年9月12日)
2016年9月15日更新

防衛省・自衛隊の高級幹部を前に「改革へのチャレンジを続けてほしい」と訓示する安倍首相(壇上)。その右は稲田防衛相(9月12日、防衛省で)
第50回自衛隊高級幹部会同が9月12日、防衛省で開かれ、安倍首相と稲田防衛相がそれぞれ訓示を行った。安倍首相は自衛隊の最高指揮官として「私と諸君との紐帯(ちゅうたい)の強さこそが、我が国の安全に直結する」と述べた上で、目まぐるしく変化する安全保障環境の中で、女性隊員の活躍推進を含め、時代に応じて改革へのチャレンジを続ける「新しい防衛省・自衛隊による実行」の必要性を訴えた。稲田大臣も「守るべき伝統を守りながら創造するという『真の改革の精神』をもって職務に当たる」と述べ、自らの決意と覚悟を示した。
会同には若宮副大臣、宮澤、小林両政務官、黒江事務次官、河野統、岡部陸、武居海、杉山空の各幕僚長、渡辺防衛装備庁長官をはじめ、3自衛隊の将官の部隊長や各機関の長ら約180人が出席した。
安倍首相は訓示で、北朝鮮が強行する核・ミサイル開発について「前例のない事態だ」と述べ、厳しさを増す安全保障環境を指摘。「強い危機感と、我が国の領土・領海・領空を守り抜く固い決意を諸君と共有している」とした上で、「厳しい環境の下で任務を全うする自衛隊員の諸君は、私の誇りだ」とたたえた。
さらに、平和安全法制の施行や日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の改定、統合運用の一元化など、安倍政権下で次々と実現した防衛施策にも言及。「制度は整った。あとはこれらを血の通ったものとする。必要なことは『新しい防衛省・自衛隊による実行』だ。積極的平和主義の旗を高く掲げ、世界の平和と安定、繁栄にこれまで以上に貢献していく。今こそ実行の時だ」と呼び掛けた。
一方、女性隊員の活躍推進についても強調。欧米の軍隊と比べ、女性自衛官の割合の低さを指摘し、「稲田大臣の下、今が改革の時だ。最大の壁は、根強く残る男性中心の働き方文化であり、これを根底から変えていく必要がある」と訴え、「女性の活躍は、自衛隊が新たな時代に適応できるかどうか、その試金石だ」と断言した。
最後に「平和国家としての歩みを堅持するため、改革へのチャレンジを続けてもらいたい」と激励した。
続いて稲田大臣が訓示。今後取り組むべき課題として、(1)平和安全法制(2)統合機動防衛力の構築(3)日米同盟の強化と沖縄の基地負担軽減(4)各国との安全保障協力の推進(5)女性職員の活躍推進――の5点を掲げた。
その上で、幕末の福井藩主、松平春嶽(しゅんがく)の言葉を引用し、「部下や現場部隊からの声に十分に耳を傾け、しっかりと判断し、任務遂行に当たってほしい」と要望。
最後に「明治維新がそうであったように、守るべき伝統を守りながら創造するという『真の改革の精神』をもって職務に当たる必要がある。安倍総理の下、皆さんと心を一つにし、職務を全うする」と誓いの言葉を述べた。
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<魁 海自ペルシャ湾 掃海派遣から25年(5)>
ドイツ海軍と協同連携
河村 雅美 中東・バーレーン駐在連絡幹部=運用担当
(元掃海隊群司令、元海将補)
2016年9月14日更新

補給艦「ときわ」に着艦したドイツ海軍ヘリのクルーと交流する海自隊員。左から2人目がバーレーン駐在連絡幹部だった河村元海将補

ドイツ海軍艦艇内で、ペルシャ湾に敷設されている機雷についてドイツ軍士官から説明を受ける海自隊員
1991年のペルシャ湾での海自掃海部隊の活動は、日米同盟の下で長年培われてきた米海軍との協同連携を基盤としたことは当然だと思います。欧州勢は「西欧同盟(WEU)」の枠組みで、クウェートの復興支援を目的とした「国連安保理決議686」に基づき作戦を遂行しておりました。
したがってWEUの掃海部隊の使命は、「クウェートへの船舶の航行の安全確保」を目的とした機雷除去であり、その航路筋から離れたイラク沖「MDA10」の掃海作業は国連決議の付託の範囲外として実施しませんでした。
一方、海自掃海部隊の使命は「・・・
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「呉海自カレー」大盛況
飲食店も協力、地域振興の目玉に
2016年9月14日更新

【呉】呉基地を母港とする海自艦艇で提供されているカレーの味を一般の人たちにも味わってもらおうと同市が昨年4月に始めた「呉海自カレー」が今年も人気を集めている。
市の観光振興課に事務局を置く「大和のふるさと呉グルメキャンペーン実行委員会」が主催する「呉海自カレー」のプロジェクトでは、各艦艇の協力で飲食店1店舗につき・・・
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平成29年度概算要求
2016年9月14日更新
防衛省は8月31日、平成29年度概算要求と業務計画案を決め、財務省に提出した。総額は前年度当初予算比2.3%増の5兆1685億円(SACO関係費含む)で過去最大、5年連続の増額となった。主要項目と金額などは次の通り。
(本文中の下線部分は新規事業)
・・・
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心肺停止の男性を救助
陸自補統隊員、近藤2曹 地元消防署長から表彰状
(2016年8月10日)
2016年9月14日更新

近藤義政2陸曹
陸自補給統制本部(十条)装備計画部の近藤義政2曹(38)は8月10日、人命救助の功績により、埼玉県のさいたま北消防署長から表彰状を贈られた。
近藤2曹は7月15日午前10時45分ごろ、JR川越線日進駅の構内で60歳代の男性が倒れているところに遭遇した。男性は確認したところ、意識がなく脈もない状態だった。
近藤2曹は男性の周りを囲んでいた人たちに救急車の手配などを確認するとともに、直ちに救命処置を始めた。
AED(自動体外式除細動器)を使用し、心臓マッサージを行ったところ、心臓が動き出し、かすかに意識も戻った。その後、駆け付けた消防隊に男性を引き継いだ。
近藤2曹は所属する装備計画部で救急法検定の教官も務め、また「いざという時に(救急法を)使えないと意味がない」と、大宮市の自宅から十条駐屯地までの通勤経路上のAEDが置かれている場所を日頃から把握。また実際にAEDを使った救命処置もイメージしていた。
男性は約1カ月の入院を経て自宅に戻った。近藤2曹は表彰状授与後、「元気を取り戻したと聞き、安心しました」と、男性の回復を喜んだ。