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陸自崎辺分屯地を開設 水機団の新拠点誕生
AAV7の訓練展示
(2019年3月26日)

2019年4月8日更新

 

 佐世保湾に突き出た岬の先端に開設された崎辺分屯地の正門。海自佐世保教育隊の敷地に隣接している(いずれも3月26日、長崎県佐世保市の崎辺分屯地で)


 

 来賓らが見守る中、「入水点検槽」のプール内を航行する水機団のAAV7


 

 地上訓練施設で障害の壕を難なく通過する水機団のAAV7

・・・他

三方が海、着上陸の適地 戦闘上陸大隊160人が移駐

 陸自水陸機動団の新たな拠点「崎辺(さきべ)分屯地」が3月26日、長崎県佐世保市の崎辺地区に開設された。団本部がある同市の相浦駐屯地では水陸両用車AAV7の着上陸訓練はできなかったが、三方を海に囲まれた岬の突端にある崎辺では、本格的な上陸訓練が可能だ。将来的には部隊を迅速に海上輸送できる海自エアクッション艇(LCAC)の発着場も整備される。この日、相浦から水機団隷下の「戦闘上陸大隊」など隊員約160人と8両のAAV7が移駐。崎辺分屯地の開設記念行事で初代分屯地司令(兼戦闘上陸大隊長)の増山哲治2佐は「世界に冠たる崎辺の水陸両用部隊を目指し、全力を尽くす」と述べた。(文・写真 古川勝平)


 「崎辺分屯地」は海自佐世保教育隊の敷地に隣接し、以前は市の保有する工場跡地だった。佐世保湾内に突き出た岬の突端部にあり、東・南・西の三方が海のため、AAV7の着上陸訓練にはまさに好適地と言える。

 〝親部隊〟が駐屯する相浦駐屯地からは南東に約12キロ離れ、分屯地は佐世保教育隊に向かう海沿いの道を途中で折れた先にあった。網のフェンスで囲まれた正門の向こうに、3階建ての真新しい庁舎が。ここが「戦闘上陸大隊」の本部だ。その奥に海に面した訓練場などが広がり、・・・

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AAV7の訓練展示

 分屯地の東南部にある海に面した陸上訓練場で、「戦闘上陸大隊」の訓練の一部が来賓やメディアに初公開された。

 グラウンドに停車していたAAV7にエンジンがかかり、黒煙を上げて発進。場内をぐるりと一周する中で、スラローム走行なども披露し、同車が高い機動性を有しているところを見せた。

 その後、〝敵が設置した障害物〟を模した高さ約90センチのコンクリート製の塀を難なく乗り上げて通過し、装輪車ではタイヤが挟まって動けなくなるような壕も突破した。最後にAAV7の後部ハッチが開かれ、隊員が次々と飛び出し、戦闘を開始したところで訓練を終えた。

 引き続き、各種施設の説明があった。細長い・・・

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 防衛関連ニュース

潜水艦「しょうりゅう」が1潜群に
初代艦長阿部2佐に自衛艦旗授与
(2019年3月18日)

2019年4月8日更新

 

 自衛艦旗を掲げ、1潜水隊群に就役した海自の潜水艦「しょうりゅう」(3月18日)

 海自の平成26年度計画潜水艦「しょうりゅう」(2950トン)の引渡式・自衛艦旗授与式が3月18日、川崎重工業神戸工場で行われ、同艦は同日付で1潜水隊群1潜水隊(呉)に編入された。

 「しょうりゅう」は「そうりゅう」型潜水艦の10番艦で、外燃機関のスターリングエンジンを搭載している。

 式では、・・・

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 防衛関連ニュース

護衛艦「しらぬい」大湊に初入港
むつ市長ら母港市民が歓迎
(2019年3月11日)

2019年4月8日更新

 

 酒井大湊総監に「しらぬい」の初入港を報告する高須賀艦長(中央マイク前)=3月11日、海自大湊基地で


 

 タグボートの支援を受け、母港となる大湊基地に初入港する護衛艦「しらぬい」(3月11日)

 2月27日に三菱重工業長崎造船所で海自に引き渡され、就役した最新鋭の汎用護衛艦「しらぬい」(5100トン)が3月11日、母港となる青森県むつ市の大湊基地に初入港した。大湊基地に新造の護衛艦が配備されるのは35年ぶり。

 冷たい雨が降りしきる中で行われた入港歓迎行事には、宮下宗一郎むつ市長をはじめ、白井二郎同市議会議長、熊谷國治支援団体連絡協議会会長らが参列。歓迎の横断幕を掲げた大湊海自カレー普及会や自衛隊協力会関係者、乗員家族、大湊所在部隊の隊員ら約100人が・・・

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 防衛関連ニュース

三沢で新編記念式 百里で移動記念式
302飛行隊、F35Aに機種更新
(2019年3月2日、26日)

2019年4月8日更新

 

 F35Aステルス戦闘機(後方中央)とT4練習機(両側)をバックに記念撮影に臨む302飛行隊新編記念行事出席者(3月26日、空自三沢基地で)


 

 飛行隊の移動記念式典で祝賀飛行を行う302飛行隊=当時=のF4戦闘機(3月2日、空自百里基地で)

・・・他

新たな防衛力の中心に

 空自は3月26日付で平成30年度末の部隊改編を実施、青森県の三沢基地では、空自初の最新鋭「F35Aステルス戦闘機」を運用する302飛行隊の新編記念式典が開かれた。

 基地体育館で行われた式には森川龍介北空司令官、鮫島建一3空団司令をはじめ、日米の高官、企業、自治体関係者、歴代302飛行隊長、基地隊員など約940人が出席した。

 中野義人302飛行隊長による編成完結報告後、鮫島3空団司令が訓示。「先駆者としての立場と変革者としての責務を見据え、『いかにすれば勝てるのか』を追求した上で、『何を新たに創りあげるのか』を問い続けながら職務に当たれ」とステルス機部隊の隊員たちに要望した。その後、・・・

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 防衛関連ニュース

海自沖縄基地隊に「港務科」
快晴の下、新設記念行事を開催 勝連
(2019年3月22日)

2019年4月8日更新

 

 沖縄基地隊への「港務科」新設を祝い、「曳船92号」に乗り記念写真に納まる港務科初代隊員(3月22日、沖縄基地隊桟橋で)

 【勝連】沖縄基地隊(司令・坊古居泰之1佐)に3月22日、「港務科」が新設された。近年、南西方面の拠点強化により沖縄の港湾に入港する艦艇が増加傾向にあるため、入出港に関する調整や曳船の運航を一括管理できる「港務科」が整備された。

 快晴の下で行われたこの日の新設記念行事では、坊古居司令が隊員を前に「港務科を新設する」と宣言し、宮沢正美港務科長に表札を授与した。

 初代港務科員は、「新しい部署での初代要員として精一杯任務を遂行したい」と意気込みを語った。

 

 

 

 防衛関連ニュース

「曳船12号」が就役 大型護衛艦支援にも対応 横須賀
(2019年3月1日)

2019年4月8日更新

 

 「曳船12号」のマストに国旗を掲揚する同船の乗員(3月1日、横須賀基地で)

 【横須賀】横須賀警備隊(司令・松田辰雄1佐)に3月1日、「曳船12号」が就役した。同船は、「曳船67号」の減耗補充分として平成29年度予算で建造された排水量260トンの大型曳船。

 ヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」型、「いずも」型などの上甲板が張り出した大型艦の出入港支援にも対応できるよう、起倒式マストを備えており、従来の曳船と比べて機関出力も増した。

 同船は・・・

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