脳内パラダイストーリー -3ページ目

脳内パラダイストーリー

AKB48の小説的な物語をマイペースに更新していきます。
実際のAKB48さんとは一切関係ございません。
ただのド素人の書く妄想物語です。あしからず。

三田さんが開けたままにしていってくれた門を入って内側から扉を閉めると、カシャリと自動的にロックがかかる音がした。
まるで泥棒みたいに足音を潜めながら陽菜の部屋を目指して歩く。
これで陽菜の部屋が二階だったら本当にどうしようもなかったな、と胸を撫で下ろす。

頭の中ではじき出した位置的には間違っていないはずでも、外から見たことなんてないから、陽菜の部屋という確信を得られないままたどり着いた大きい窓の外。
たどり着いてすぐ、もう一度携帯を開いて陽菜に電話を掛けてみたけどやっぱりでない。
私は、覚悟を決めた。


コツコツ


窓を軽く叩く。
もしこの部屋が間違いだったら最悪だけど、もうこれ以上打つ手がないから。


コツコツ


一体何回そうしただろう。
窓の向こうのカーテンがかすかに揺れて、私はノックをする手を止めた。
カーテンがめくられて大好きな顔が覗く。


「優ちゃん…」


声は聞こえなくても、陽菜がそう言ったのがわかった。
とにかく誰かに見つかったらまずい、と陽菜に目配せして口だけ動かして窓を開けてもらう。


「優ちゃん、どうして…」
「しー。とりあえず、入れてくれる?」

陽菜を喋らせないで、窓をまたいで部屋にあがる。
真っ暗な部屋。
陽菜はこんな暗闇でひとりぼっちで何か悲しみと戦ってたんだと思うと、胸が苦しくなった。