羽黒山・隋神門

 

 

 

「お茶屋さん、蝶々を飼っているんですか?」と初老のご婦人に聞かれました。

「いや、勝手に入っているようですよ」と私。

少し弱ったアゲハ蝶が店に迷い込んでいました。

私はそっとしておきました。

 

 

夜、1階から2階に上がる階段の電灯が消えていました。

スイッチを押してもつかないので明日電球を変えようと思いました。

 

 

翌朝店に出たら、蝶々はまだ入口のところにいます。

喉が渇いているかもしれないので、小皿に水を少し入れて蝶々の側に置きました。

蝶々は咄嗟に弱弱しく通りの向こうに飛んで行ってしまいました。

 

 

それからふと階段の電気をつけてみたら、つきました。

きっと蝶々の恩返しだと思います。