先日、職場の先輩が変形性膝関節症の治療で、膝周囲骨切り術による手術を希望したそうですが、病状が進行していたため、人工関節置換術を勧められたそうです。

先輩は、60歳を過ぎていますが、登山などが趣味の方です。これからも登山などの継続を希望していましたが、医師からの予期せぬ説明に、かなりショックを受けておられました。。。

(横浜石心会病院 関節外科HPより引用)

私自身も変形性膝関節症を患い、ヒアルロン酸注射やステロイド注射などの保存療法に始まり、自費治療のモヤモヤ血管手術なども経験してきました。

なので、できるだけ外科手術を回避し、保存療法にこだわりたくなる気持ちも痛いほどよくわかります。骨切り術なんて、できることなら受けたくないという気持ちもわかります!!

でも、保存療法には、限界があります。

変形性膝関節症に悩む方にお伝えしたいことは、ダラダラと何年も保療法を継続しても、変形性膝関節症のステージが良くなり、完治することはまず期待できないということです。時間の経過とともに、おそらく悪化していくと思います。

半月板の損傷が小さく、また、膝軟骨が残っているうちに、膝周囲骨切り術を受けてしまうことをおすすめします。

変形性膝関節症のグレード4まで進行してしまうと、骨切り術で脚はまっすぐになり、膝関節の隙間も確保されたとしても、完全に痛みをとり去ることは不可能と言われています。。。半分くらい痛みが消えるかも、となってしまいます。

なので、実際に骨切り術を受けて、ランナーとして復帰できた自分としては、余計なことは考えずに、膝に痛みを感じたなら、できるだけ早期に、まずは膝の専門医がいる病院で、かつ、骨切り術の実績がある病院で、しっかりと診察を受けていただければ、残りの人生、大きく好転すると実感しています。

参考まで、東陽テクニカとい会社のテクニカルマガジンに、T内先生のインタビュー記事が掲載されていました。

この記事を読めば、骨切り術の変遷からこれからの変形性膝関節症治療のベクトルみたいなものが感じ取れると思います。

興味のあるかたは、ぜひ東陽テクニカさんのHPをご覧になってください!!