うちの長女、わりとお手伝いをしてくれる方だと思います。

朝洗濯物を干していると、ハンガーや洗濯バサミを持って来てくれます。
その際………、どうやら長女はとてつもない大冒険をしているらしいです。

「隊長、これは世界に一つしかない幻の洗濯バサミです。海の底からもってきました!!」
「隊長、怪物と戦ってこの特別なハンガーをとってきました!!」

いつのまにかパパは隊長に、長女は助手になっています。
僕にとってはバスタオル一枚を干す時間でも、自由な世界に生きる長女には何時間もの大冒険があるのです。事細かに冒険の話をしてくれる長女に「まじでか!!」などと相槌をうちながら、洗濯物の配置と仕事に行く時間を気にする僕。

「じゃ、いってくるね」
と長女のおでこにキスをする後ろでは、幻の洗濯バサミや特別なハンガーにかかった洗濯物が風に揺れるのでした………。