優と再会して1ヶ月が経った



私達はプライベートでも遊ぶようになり、私は優の部屋に出入りするようになってた




もちろん何の関係もない




男友達、優と居ると気楽で心地よかった




昔のダメな自分を知ってる男




リョウの束縛が激しかったから昔の男友達とも疎遠になっていた私にとって優は貴重な存在だった




仕事の話、恋愛の話、自分の夢、色んな話をした




いつしか週の半分を優の部屋で過ごすようになった




気楽な男友達、女友達より遠慮も要らない




リョウとも月に2・3回逢っていた




でもリョウの事は男友達とは思えない・・・




寄りは戻したくないけれどリョウが他の女を好きになるのは嫌だ!




リョウは別れてからも店に来てくれたり、もちろん外でも逢ったりで別れてからも逢わない時期はなかった





優と再会して2ヶ月が経った頃、いつも通り優の部屋で寝てたら隣にいた優が聞いてきた




「キスしてもイイ?」





ショックだった




男友達を失いたくなかったし、私はリョウと別れて1つの事を痛感してたから




リョウ以外の人を本気で好きになれない




誰と付き合ってもリョウと比べてしまう




それに優は同業者




女を食い物にする男




私が他に女の陰がある男を好きになれるハズがない




「絶対に嫌だ」




私はそう言ってリョウに背中を向けて寝た




でも、その日から優は日課のように泊まりに行くと聞いてきた




「キスしてイイ?」




こいつは私を育てる気なの?




育てるとは水商売でゆう色恋営業だ




客の事を好きだと信じさせて本気にさせて自分の都合の良い人間に教育していく



私を引っ掛けようなんてバカな男!ホストになんて引っ掛からないよ!




優と友達になれない事が分かった、コイツは私を客として見ている




友達になれないと分かって私は初めて優とキスをした



トキメキも何もないキスだった




身体の関係を持ったのは、それから1週間後だった




お互い『付き合おう』とは言わなかった




今日は朝から行動しててブリお疲れですショック!




ホス旦とは入れ違いだったから今日は会ってまてんパー



息子ちゃんは初県外だったんだけど何も問題なく無事に帰って来れて良かったアップ



ランチは外食だったんだけど、もう選び方でブリとシェアして食べれるんだ!




って感激しましたキラキラ




お兄ちゃんになったなぁハート



明日は産婦人科に行くンドンッ



何故なら今朝不正出血したからショック!




なんか不安汗




病院に行くの怖いケド心配だし行かなきゃシラー




今から不正出血グクって予習しよ!
平日の昼下がり




いつものように営業メールをしていたら親友のカオリから電話が鳴った




カオリとは高校の時に仲良くなった




一番、気が合う何でも話せる数少ない友人だ




「ユリおはよ!ユリに聞きたい事あるんだ」




「おはよ!何?」




「ユリさぁclub・KING行った事ある?」




KING・・・地元で一番大きいホストクラブだ




「代表知ってるからオープンの時に行った事あるケド1年以上前だよ」




「No.1の美月 廉って知ってる?」




「知らないよ?」




「昔さぁユリと付き合ってた優クンっていたじゃん?超似てるんだよね」




優・・・




懐かしい17歳の夏、3ヶ月だけの軽い恋愛




もぅ顔も微かにしか思い出せない・・・




「昨日KINGに飲みに行って指名したんだけど優クン本人ぽいんだ!ユリKINGに行って確かめて!」




どうやらカオリは美月廉が私の元彼か確かめたいみたいだ、カオリの性格的に友達の元彼は嫌なんだろう




(ホスト行くの面倒だな)




「わかったよ、時間があったら行ってみるね!」




優、東京に行った元彼・・・




リョウと出逢う前の、人を本気で好きになる前の私の彼氏




2週間後、私は店の女の子とKINGのドアを開いた




カオリに何回も電話で頼まれたのだ




『お客様のご来店です!いらっしゃいませ!』




騒がしく暗い店内




席に通され周りを見渡しても廉が分からない




「美月廉を付けて」




私のウーロン割りを作ってくれてたキャストに言った



「廉さんですね!少々お待ち下さい」




10分後、他愛ない話をしながら飲んでいると1人のキャストが来た




「いらっしゃいませ」




美月廉




優だった




「久しぶり!分かる?」




私が聞くと一瞬、間があいて優が驚いた表情になった



「ユリ?こんな所で何してんの?」




こんな所って・・・あんたの職場じゃん




「ミュウのカオリ分かる?カオリに聞いて来たの、昔付き合ってた頃会ったのを覚えてたんだって」




「ミュウってキャバの?カオリちゃんユリの友達だったんだ!何処かで見た事あると思ったよ」




7年ぶりの再会、懐かしいというより初対面のように何も知らない気がした




7年の間にお互い大人になったのだろう私の知らない優、笑顔に面影がある位で、まるで知らない男だ




少し話をして連絡先を交換して帰った




同じ繁華街で頑張ってる優に同業者として親近感が湧いた




それからは、お客様にアフターに誘われた時には、たまにKINGを使うようになった




誰より頑張ってるからNo.1なんだ、自分と同じ水商売を頑張っている元彼




私には男友達と呼べる人があまりいなかった




何でも話せる男友達になれたら良いな




本当に、そう思っただけだった