三重県議会の県外視察(防災委員会所属)のため、宮城県議会(仙台市)を訪問しました。



予定時間より早く着きましたので、宮城県議会の議事堂を見学させて頂きました。






下野幸助オフィシャルブログ「三重県民と県政のかけ橋に」Powered by Ameba-20121018_宮城県議事堂

中村進一議員(伊勢市選出)と 宮城県議会議事堂



宮城県の人口は約232万人(約183万人)、県議会議員数59名(51名)となっています。():三重県

【2012年8月現在】



議事堂見学後、宮城県土木部の職員の皆様から、東日本大震災からの復旧・復興及び海岸堤防高の設定などについて、意見交換をさせて頂きました。



下野幸助オフィシャルブログ「三重県民と県政のかけ橋に」Powered by Ameba-20121018_宮城県議会調査模様

宮城県議会にて意見交換

(左から大久保議員、下野、中村議員)



東日本大震災に伴う宮城県内の人的被害は死者10,366名(関連死含む)、行方不明者1,359名、また、宮城県内の建物被害は全壊85,315棟、半壊151,736棟となっており、宮城県全体の被害額は約9兆1,766億円となっています。このうち、公共土木・交通基盤施設分は約1兆2,605億円で、これに対し、平成23年度予算では8,785億円が公共土木施設災害復旧事業費として決定されています。

また、これとは別に宮城県の住宅・社会資本の復興予算として5年間(平成23~27年度)で、約7,400億円が見込まれます。被害額9兆円を超える宮城県の復旧・復興工事には、まだまだ時間を要し、人手や資材不足により、県事業の入札も3~4割が不調に終わっているようです。
海岸堤防については、海岸線延長827km(県・市町管理)のうち、249kmが整備対象となっていますが、この予算については国からの支援もあり、場所によっては最大堤防高約11mまでの大幅なかさ上げ工事が行われる予定です。ただし、これも人手と資材不足に頭を抱えているところです。なお、三重県については、今のところ、堤防のかさ上げはせず、老朽化対策として現状の高さを維持し、空洞化や劣化をしているところの改修工事を4年間(平成24~27年度)で約10億円かけて行う事となっています。参考までに、宮城県の堤防のかさ上げには(かさ上げの高さ、堤防の状態などにもよりますが)復旧延長32kmで約800億円の予算が投じられます。


今回、意見交換をさせて頂き、全体を通じて、適切なタイミングで人・モノ・カネが循環できる仕組みつくりに苦慮しているように思いました。 しかしながら、現場職員の皆様のお話を聴くと、2ヶ月前に視察したときと変わらず、復旧・復興に向けたエネルギーは伝わってきました。そのエネルギーの方向性を協議しながら、また汗をかきながら、継続して取り組んで行くことが、国民、そして、宮城県民の皆様も望んでいると思います。

一日でも早く宮城県の県民の皆様が、よりよい生活を取り戻して頂くことを強く願うとともに、これからも復旧・復興の取り組み方について、注視して参ります。