8月29日、30日の2日間、三重県内で障がい者雇用を行っている3つの企業を訪問させていただき、現場聞き取り調査を行いました。


三重県内の障がい者の皆様に雇用機会の拡張、また健常者と同様に社会貢献していただくことの素晴らしさを認識していただくことは、私の重要な責務の一つとして活動させていただいております。


さて、最初の訪問先は鈴鹿市のアクティブ鈴鹿です。

大変お忙しい中、伊藤理事長、豊田施設長を始め、関係者の皆様から説明を受け、2ヶ所の現場を施設させて頂きました。


こちらの会社では、工場施設(自動車部品の組立、検査等)では約40名、農業施設(レタス、ネギなどの生育、出荷等)では約15名の障がい者の皆様が大変暑い中、一生懸命仕事に専念されていました。



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工場施設内での作業風景

(自動車部品の導通試験を行う身体障がい者の皆様)



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農業施設内での作業風景

(レタスやネギなど出荷作業する障がい者の皆様)



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水耕栽培(レタスやネギ等)するビニールハウス

(左から杉本県議、豊田施設長、下野)



また、職場の近くには身体障害者専用の福祉ホーム(定員12名)が完備されています。



伊藤理事長(昭和4年生まれ)は、とてもお元気で、うちは親子4代で頑張っているとコメントを頂き、こちらも元気を頂きました。



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アクティブ鈴鹿にて

(左から杉本県議、豊田施設長、伊藤理事長、下野)



2つ目の訪問先は、三重県伊賀市のブリヂストンケミテック株式会社((株)ブリヂストン100%出資)の本社です。


ブリヂストンケミテック株式会社では、1990年から社会貢献の一環として障がい者雇用を行っています。これまで障がい者指導員を始めてとする社員の皆様が、試行錯誤を繰り返しながら努力を積み重ね、現在では、精神障がい者22名(うち重度16名)、身体障がい者1名の合計23名の障がい者の皆様が活躍されています。

特に、障がい者指導員として多くの賞を受賞されている、中堀さんの積極的かつ前向きな行動には、とても元気付けられました。現場で働く障がい者の皆様も、同じ思いだと思います。



工場視察では、2名の障がい者指導員の方から説明を受けながら、健常者の方とともに働く障がい者の皆様の作業(自動車シートやドアの補強材製作など)を見学させて頂きました。
精神障がい者の社員の皆様がバリ取りやのり付けなど手際良く作業をされていました。



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ブリヂストンケミテックの幹部の皆様と(伊賀市)

写真(前列左から):下野、中堀障がい者指導員



3つ目の訪問先は、三重県松阪市の株式会社トモです。

今回、訪問させていただいた松阪市には営業本部があり、25名(うち身体9名、知的9名等)の障がい者の皆様が働いています。


訪問した時、障がい者を含む社員の皆様は、給食や弁当を作る大型食器のあと片付けや明日の給食の準備などを行っていました。



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あと片付けを終えて、5年働いている聴覚障がい者の方とお話をさせていただきました。


下野幸助オフィシャルブログ「三重県民と県政のかけ橋に」Powered by Ameba-20120830_株式会社トモ営業本部(松阪市)


聴覚障がい者(左)の社員と意見交換

(右から二人目が下野)





お話させていただいた聴覚障がい者の方は、暑い中で食器を洗い終えたところでしたが、笑顔が輝いていました。


株式会社トモの幹部の方とも意見交換させて頂き、「障がい者雇用促進のポイントはトップ(経営者:社会的責任)、管理者(利益、給与)、従業員(健常者との連携)の3者が協力して進めて行くことが重要である」というご意見が印象的でした。


また、うちの会社の採用基準は「健常者も障がい者も愛嬌、元気があることが前提ですね」という言葉も大切だと感じました。

昨年に引き続き、障がい者の皆様を雇用する企業の現場視察をさせて頂きました。厳しい社会情勢、雇用情勢ではありますが、障がい者の皆様の雇用機会の創出について、現場のお声をお伺いしながら継続して取り組んで参ります。


また、新聞、マスコミでは障害者法定雇用率が表立って取り出されますが、企業規模によらず障がい者の皆様が働ける場の提供を優先に考え、今後も障がい者の皆様とその企業の現場の声を大切にしてまいります。


(ご参考)

※障害者法定雇用率について(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha/dl/120620_1.pdf

2012年度 1.8% 従業員56名以上が対象

2013年度 2.0% 従業員50名以上が対象