チェコの首都プラハに滞在しています。
また、観光ビジネスにもチェコは力を入れており、日本からの観光客は年間で約13万人、世界からチェコに来る観光客は年間で、日本とあまり変わらず、約680万人となっています。チェコの人口は日本の約12分の1ですが、工業貿易と観光業がとりわけ優れた魅力ある国と感じました。
パナソニックのチェコ工場は、プラハから南西に約90kmのピルゼン(人口17万人:国内第4位)という町にあります。チェコ工場は従業員2,000人規模(日本人12名)の会社で、年間約300万台の液晶テレビ、プラズマテレビを製造しています。価格は、32インチ液晶テレビで300ユーロ(約3万円)で、日本と変わらず安い価格となっています。
工場内の製造現場も視察させていただき、チェコ人の方が朝6時から製造の仕事に従事されていました。
社内には、創業者である松下幸之助氏のメッセージや社訓が掲げられてあり、チェコ工場でも『人を大切にする幸之助さんのDNA』を感じました。
写真:創設者 松下幸之助氏のメッセージ『青春』
(会社入口掲載)
JETROプラハでは、佐野所長からチェコの概況について講義を受けました。佐野所長は、チェコに3年滞在中であり、ポーランドにも4年8ヶ月の滞在経験があり、チェコとポーランドを中心に東欧に精通した知識をお持ちで大変勉強になりました。
写真:JETRO(ジェトロ)プラハの佐野 事務局長と
在チェコ日本商工会事務局では、中越事務局長からチェコに進出する日本企業の概況について説明を受けました。中越さんは、元デンソー・チェコの社長を経験されており、チェコに10年以上滞在していることからチェコへ進出を希望する日本企業のアドバイザーもされています。
写真:在チェコ日本商工会の方々と
(左から5番目:中越事務局長、右端:下野)
チェコに進出している企業数は2011年末時点で263社(うち98社製造業)、そのうち127社が商工会の会員となっています。2012年は現時点で4から5社の進出が見込まれるようです。進出企業は1990年から連続して、右肩上がりとなっています。その背景にはチェコが地理的位置(西欧ドイツの玄関)の優位性、高速道路網の充実、比較的安価な物価などが挙げられます。
本日も、長時間でタイトな仕事でしたが、21時過ぎまで明るいヨーロッパは、仕事するには助かります。
さて、明日は、チェコから東欧出張最後の国、スイスへ移動となります。