こんにちは。


今日で、8月が終わりますが、今年の暑さの日は、戦後、最長で


東京では熱帯夜が47日も続いたとのことです。


熱帯夜とは、1日(0時から24時)の最低気温が25℃以上の日です。



朝日新聞

http://www.asahi.com/special/mousho/TKY201008310097.html



さて、今日は、近所の飲食業の社長様と話しする機会がありました。


話の内容は、「利益が上がらないから、どうすれば良い?」 


質問されたので、その話をブログします。


社長様は、経営が苦しいため、人件費は2割削減、ボーナスカット、


文房具や事務用品は原則、購入禁止にしている、とのことでした。


私は、若輩ながら、その社長様に一つだけ質問させてもらいました。


「社員はイキイキしていますか」


厳しい経済情勢の中、給与削減、固定費削減、販売管理費削減を


行っている企業は多々あります。それらは、どれも大切なことだと


思います。しかし、人への投資は、企業が存続していくなかで


欠かせないものです。人が集まらなければ話になりません。


少数精鋭といっても、人は宝ですから、人に勝るものはなく、


思った以上の売上は、なかなか上がりません。


最低限、組織として求める役割に対する人員は必要です。


例えば、従業員3人の会社でも、その3人が、野球で言うなら、


3人とも4番バッターでは駄目なのです。


現に、昔、野球で巨人が4番バッタークラスを数十億円掛けて


揃えましたが、優勝できませんでした。同じことです。


最低限、組織として求める役割に対する人員の投資は


必要なのです。


会社も、スポーツもチームプレーですから、基本は同じです。


社員がいてこそ、会社は存続し、上司はマネジメント(管理)が


必要となるのです。前置きが長くなりましたが、上記の質問の答えは


「みんな元気がない、会社の存続に対して不安が募るから」


とのことでした。


会社経営で本当に苦しい時は、効率化は横に置いて、お客様のこと


だけを考え、自己犠牲(時間、お金)をしてでも、一つひとつ着実に


謙虚に仕事をこなすほかないと思います。


大リーグのイチロー選手が、大スターになったことの要因について


多くの人に問われていますが、イチロー選手は、いつも同じことを


言います。


「毎日、毎日の練習の積み重ねが、とんでもない結果を生み出す」と。


会社で言うなら、売上は、お客様、市場に左右されると言いますが、


日々の人材育成を積み重ねていれば、短期的な経費削減などの


効率化よりも、勝ることがあると思います。


いきなり、100%を目指すため、時間とお金を掛けたり、従業員を


多数採用したりと、こだわるよりも、まずは60%達成を目標として、費用も、


人件費も、必要最低限でスタートしたほうがよいケースは多々あります。


簡単にいえば、時は金なりとリスク低減ですね。


スタートできれば、そのあとは、日々の人とのコミュニケーションから、


苦難なこと、成功したことなどを分かち合って効率化を図っていけば


良いと思います。


一度立ち止まって、「人員が集まっての効率化」を考える時が、


私自身も多々あります。