こんにちは。
昨夜は、読書に没頭し、夜が更けてしまいました。
読んだ本は、私が敬愛する姜尚中(かん さんじゅん)さんの
『悩む力』という本です。
人は、悩みや苦痛をもち、それを克服することで成長していくという考えに、
共感しました。また、管理者としての心構えとして、人の成長を、一歩
引いて見守ることの大切さと忍耐力を認識するようになりました。
ここでいう管理者とは、子供を持つ親でも、部下を持つ上司でも当てはまると
思います。 この管理者の考えを読んだ時、私は、ふと大学院時代のことを
思い出しました。それは、私が、大学院で、投資家(ベンチャーキャピタル)の
勉強をしている時、投資家としての心構えとして何に留意する必要があります
かと、教授に尋ねたことがあります。
教授は、簡単に言うと、と前置きをして、このように言いました。
投資家はリターン(成果)が重要だが、「腰を据えて相手を見て、親戚の付き
合いみたいに、近すぎず遠すぎず、一定の距離をもって見守ることが重要だ」
と言いました。
私は、的を得た答えだなと感心し、その言葉を今でも忘れることはできません。
腰を据えて見守るには、精神力、忍耐力も必要ですし、途中、悩むことがあると
思います。ビジネスでも、子育て、介護でも、悩まれている方は多数です。
ただ、悩むことが、前に進む原動力になることは、間違いないと思います。
悩みすぎは、いけませんが、常に、人の気持ちを理解するという観点からも
ほどほどの悩みを克服する術(すべ)を磨いたほうが、人間として幸せになれる
気がします。