先日、商人道大師匠にお声がけ頂き、速水流お家元で開催された
『経済人茶会』に参加させて頂きました。
これまでも、何度かお茶会には伺っておりましたが
現お家元・速水宗燕宗匠が八代目を襲名されてからは
初めての参加となります♡
お家元邸「滌源居(てきげんきょ)」は、
東に北野天満宮、西に平野神社の間にあって
茶庭からは天満宮の神社の森が見え
時折、小鳥のさえずりが聞こえてきます。
江戸時代、速水宗達宗匠によって始められた「茶道速水流」。
裏千家で学んだ初代・宗達は、とても研究熱心で
日本の茶湯の起源から侘び茶にいたるまでの経緯を
学術的に追究し、「大日本茶博士」の称号を
聖護院宮盈仁親王から贈られたそうです。
“神茶”といわれる速水流は、唯一天皇陛下にお茶を奉れる流派。
流祖が成立した雲上人のための丁寧で優雅な所作は
宮廷風といわれ、光格天皇から熱く支持をされ、
弟君の聖護院宮盈仁親王や公家や大名の師匠となりました。
そんな伝統と格式がギュ、ギュ、ギューっと詰まったお家元邸。
しかも、八代目・宗匠みずからのお点前(おてまえ)で
お茶を頂けるなんて、ホント、光栄の極みっ‼
それもこれも、宗匠からの信頼の厚い
商人道師匠のお蔭さまです‼
ここまでのお話をお聞き下さったみなさまは
めっちゃめちゃ緊張感あふれるお茶会なんちゃう?
と、思われる事でしょう。しかしです‼
宗匠のお茶席は、何とも穏やかで和やかで
笑いと感動に満ち満ちるのです。
それは宗匠のお人柄と、お点前中になさるお話によるもの。
印象に残った八代目のお話を、
少し紹介させて頂けたらと思います。
明後日に続きます。
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❖七十二候 第二十二候 小満初候❖
蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
(5/20~5/25)
古来より日本中で飼育されていた蚕。
蚕が作る繭から採れる絹糸は、生活を支える収入源であったため
人々は「オカイコ様」と呼び、蚕を大切にしてきました。
新鮮な桑の葉を、一日中食べ続ける食欲旺盛な蚕たち。
採っても採っても桑の葉が足りなくなってしまうということから
卯月(現在の5月頃)には「木の葉採月(このはとりづき)」と
いう別名もあります。
季節の草花 勿忘草(わすれなぐさ)
小さな青紫の花をたくさん付け、可憐に咲く勿忘草(わすれなぐさ)。
この花は、ドイツの悲恋物語で有名です。
若い騎士は、川岸に咲いた可憐な花を見つけます。
その花を摘み、恋人に渡した直後、
その騎士は足を滑らせ急流にのみ込まれてしまいました。
その時に遺した言葉が「僕のことを忘れないで」。
この花の名前の由来となった物語です。