「熱情」 - 田中角栄をとりこにした芸者
もう読み終えてしまいました。
面白くて一気に読んでしまった。そして最後はちょっぴり泣いてしまいました。
この時代だから、なのか、「おとうさん」も和子さんもそれをとりまく人々も器が大きいから、なのか。
なんだかとっても、出てくる人みんなが「人として豊か」な感じがして。
色々無念なことなど、あっただろうけれど、皆これだけ濃く生きたんなら本望だろうなぁ。
本宅、別宅、政治、良い悪いじゃなく、色んな人の色んな想いが・・・切なさや幸せが交錯しているけれど、人と人とのつながりもとても濃い。それは田中角栄という人の成せる業なのかもしれないけれど。
なんか誰もかれも、とてもピュアで、温かくて、愛情深くて、誰かを想って、まっすぐで、謙虚で、分をわきまえて、一生懸命生きている感じがした。
大仕事を遂げて死なまし
熱情の若き日は又と来はせし
岩もあり 木の根もあれど さらさらと
たださらさらと 水の流れるる
田中角栄の甲斐性(やっぱり頼りになる男じゃなきゃだわ)、和子さんの女としての度量(男の浮気なんて気にしてたら芸者やってられませんわ、って・・・。すごいですね。)、かっこいい。お母さんやおみっちゃん・・・、血がつながってない、他人同士なのに、こんなにも深く信頼し合い、支えあって生きていたりするんだなぁ。
一度きりの人生、後悔しないよう、面白く、濃く、そして温かく、生きぬきたいなぁと思いました。大げさかな。
女の、そして人の幸せについて、考えさせられる一冊でした。