カウンセリングでは、

「願い」や「していること」を聞く質問をして

自己評価をうながす事があります。

そのとき、相談者の話から、

わりと現実が見えるような

中立な立場で話を聞いていきます。


しかし、DVや虐待の場面では、「中立」ではなく、

相談者に寄り添って、「味方」になることが

必要であることを学びました。


きのう、

「DVと虐待  家族の暴力に援助者ができること」信田さよ子

を読みました。

日本では、

「こどものため」「家族のため」といって

自分を犠牲にして過ごす事を当たり前として

日常的に暴力を受け続けている女性がおり、

それを見て育つ子どもも、

大きな影響を受けてしまう事があるようです。


母親自身が「わたしの問題」として

捉えられないのです。

こどもが大人になったとき

何かの問題を起こし

「こどもがおかしい」と思うようなことで

ようやく夫から妻への暴力が見つかったりするようです。


しかし、本人はDVだとは気づかないで、

「夫婦とはこういうものだ」

「私さえガマンすれば、家族がうまくいく」

と思って過ごしているため、

相手の話を聞くときに、

上辺だけの話をうのみにしていると、

本人の本当に抱えている問題はみえてこないのですね。



「不幸な人は、不幸な顔をしていない」

だからこそ、

安易な思い込みで、話を聞いてはいけないと

感じました。


アルコール依存の夫

には、それを支える妻がいるので

戦略を練って、

逃げる、

暴力をする側の底つきを待つ

などを考えていく。

・・・すると、

暴力をする側が

「自力で生きていく力を身に付ける」

という方向に向かうようです。

本人が困らなければ

次の行動は得られないのですね。


うーん、とっても勉強になりました。

まだまだ、DVの本を読んでいこうと思います。

では、またねー