「好なんだ」と直球な一言で始まったこの関係は
「ありがとう」というどこからも拾ってこれた一言で終わりました
最後に交わした約束は
最後の「ありがとう」を忘れさせてくれました
「お互いもっといい奴と。幸せに」
頷いて背中を向け歩いた私達
一歩一歩がどこか重たげで
どこかでも拾ってこれた「ありがとう」
君はどこから拾ってきたの?
似合わない言葉を最後に言うなんて反則だよ
『
枯れ葉が落ちて寒くなったね
お元気ですか?
まだ忘れられずにいてごめんなさい
幸せでいることを願っていました
自分の幸せのことばかり
考えていたら今私達
こんなふうにはならなかったのかな
離れてからというもの
君の事ばかり心配で
改めて大切さを知りました
思い出してばかりでごめんなさい
できればもう少し
もう少しだけとどめておいていいですか?
いつかは幸せになるために生きました
いつかは君と幸せになり
いつかは君が居るだけで幸せでした
気が付けば空を見てしまいます
君もみているでしょうか?
君と同じ空の下に居れることが
こんなにも愛しいです
ねえ
どうか
幸せでいてください
君がどこにでもあるような
でも似合わない言葉を言ったから
私も
今日だけ
どこにでもあるような
言葉を
ねえ
寂しいよ
返事のあるはずのない手紙
届くはずのない手紙
勇気のない私をなぜ君は好きになったのだろう
我侭ばかりの私をなぜ君は愛してくれたのかな?
』
朝 目が腫れていた
長い夢を見ていたような
きっとあの人を思い出し泣いていた
ああ。癖
今日の空も綺麗だね
玄関の鍵を開け外に出た
少しすずしい風が気持ちよくて
…ねえ 神様?
これはあなたのいたずらかしら?
長い間空だったポストに
君の字が書いてある手紙が入っていました
夢じゃないはずの
朝の始まりでした