今日で8月も終了です。今月は誕生日を迎え仕事も自分なりにこなしました。

 

 しかし・・・その一方でアメブロ卒業を決意をするなど、これからの人生も考えるようになりました。これまで自分の人生を振り返り自分のやり残した事、実現出来なかった事などを自分の出来る範囲で、やっていきたいと思っています。言ってみれば人生の「本当のラストチャンス」です。自分の中で最後にひと花咲かせたい思いです。

 人間、どん底に落ちた時や躓いた時、それでも世間は厳しく同情しないどころか「哀れだ」「みじめだ」「無様だな」と誹謗中傷されて心の傷が更に深くなったりする時もあります。しかもそれまで親しかった人間に言われた時には誰も信じられなくなり人間不信にまで陥られる時さえあります。私もそのような経験が何度かありました。

 そんな時,私が子供の頃に買い集めた漫画『プロレス スーパースター列伝 アブドーラ・ザ・ブッチャー編』の言葉を思い出すことがあります。



①プロレスラーの仕事で巡業・遠征続きで家にほとんどいないことや悪役で近所の人から冷たい眼差しをされたり稼ぎも少ないという不満から妻に愛想をつかされ他の男と家を出て行かれたブッチャーに息子は泣きながら同情するもブッチャーは息子に自分なりの男としての生き様を誓った言葉が感動でした。

 私自身もその言葉に誹謗中傷した人間に対しては非情に徹する決心をし「同情されたり、なめられるくらいなら憎まれろ!」という気持ちになり徹底的に相手をスルーしたり距離を置いています。



この場面は1981年に放送されたアニメ『タイガーマスク二世』においても再現されました。

 


②自分よりも数倍巨体なレスラー「人間空母」と異名を持つヘイスタック・カルホーンを相手に自分の技が全く通じず攻撃され続け、もはや負けが確定的と見られたブッチャー。しかし子供の頃からいつも絶望的だったが、その絶望の中からいつも勇気を奮って這い上がってきたのがブッチャーだったと語られカルホーンの巨体を逆に利用し見事にKO勝ちしたブッチャーのその直後の言葉。

 どんな逆境でも最後の一瞬まで切り抜ける努力を忘れるなということでしょうか?






  今月も数々の訃報ニュースがありました。8月19日、俳優の千葉真一さんが新型コロナウイルス感染による肺炎ため82歳で亡くなりました。私にとって千葉真一さんといえば、やはり彼が設立した会社「JAC(ジャパン・アクション・クラブ」で映画やドラマ、特撮、アトラクションイベントなどのスタントマンやアクション俳優の育成で、それによる代表の映画作といえば『戦国自衛隊』『里美八犬伝』『必殺4 恨み晴らします』『徳川家光の乱心 激突!!』などで、そして僅かなシーンではありましたが『鎌田行進曲』でもアクションシーンも強く印象に残っています。更に映画に主演するばかりでなく作品によるアクションの指導、監督、演出なども手掛け多くの名作を手掛けました。

 勿論、アクションばかりでなく俳優としての演技も素晴らしく『必殺4 恨み晴らします』においては仕事人・わらべや文七を演じ悪徳奉行の刺客・九蔵(蟹江敬三)との対決シーンは必殺シリーズ最大の激突シーンとして話題を呼びラストで九蔵と相討ちとなり娘と息子(身寄りがなかった二人を金で買い取ったという設定)が見守る中、父親としての愛情を言い残し息絶えるシーンは感動で私は人生で、はじめて映画を見て涙を流した作品でした。

 しかし、あれほどスポーツマンタイプで行動力が強かった千葉真一さんが亡くなったのは本当にショックでした。まだまだ長生きするとばかり思っていたのでワクチンが開発されたとはいえ新型コロナウイルスが、まだまだ恐ろしく強大な存在だという事を思い知らされました。油断は禁物です。

 

 



若い頃の千葉真一さん。故・野際陽子さんと婚約を発表された時の写真。



1973年に放送された『ロボット刑事』において新条強の兄・敬太郎役にゲスト出演。

新条強役を演じた千葉治郎さんは千葉真一さんの実の弟で本当の兄弟で共演しました。




 8月21日、俳優の二瓶正也さんが誤嚥性肺炎のため80歳で亡くなりました。私だけでなく多くの方は二瓶さんといえば1966年、ウルトラマンの元祖『ウルトラマン』において科学特捜隊のイデ隊員で有名です。イデ隊員といえば作品において数々の武器や装備を開発する発明マニアでチーム内ではコミカルなムードメーカーで常に明るく能天気な人柄に見えましたが、その反面、繊細な面もありウルトラマンさえいれば自分の開発した武器は全くの無意味だと悩んだり怪獣ジャミラが元は人間の宇宙飛行士で怪獣に変貌した、経緯を知った時には戦いに躊躇するなど普段は、あまり見られない部分もありました。ウルトラマン=ハヤタ隊員を演じた黒部進さんが後年、イデ隊員の役は当初は別の俳優が演じるはずだったが「大人の事情」により急遽、二瓶正也さんが抜擢されたと自伝で語られていました。

 イデ隊員のコミカルなムードメーカーのキャラクターは後の『帰ってきたウルトラマン』の上野隊員。『ウルトラマンA(エース)』の今野隊員。『ウルトラマンタロウ』の南原隊員へと受け継がるという重要な役割を果たしました。私が二瓶正也さんを見た最後の作品は2008年に公開された『大決戦!!超ウルトラ8兄弟』における作品冒頭に登場した駄菓子屋の主人役でした。



『ウルトラマン』でのイデ隊員を演じた頃の二瓶正也さん。




 8月14日、俳優で歌手のジェリー藤尾さんが急性肺炎のため81歳で亡くなりました。私は年齢や世代のため、ジェリー藤尾さんに関しては、あまり詳しくはありませんが日本人の父とイギリス国籍の母の間に生まれた混血で幼い頃から中国で育ち英会話のみ生活だったため第二次世界大戦後、日本に引き上げたが言葉の壁や外見からの偏見や差別を受け更に家庭も崩壊したためか?十代半ばで札付きのワルとなり繁華街で県下に明け暮れていたという。

 実は私の父が若い頃、都内の大学を卒業し会社に入社して間もなく繁華街を歩いていたジェリー藤尾さん本人を見たらしく本当に札付きのワルという印象だったみたいでしたが目は、とても綺麗だったと言ってました。その後、バンド活動を経て歌手そして俳優としても活躍し特にドラマ『白い牙』は私も好きな番組でした。

 後年、ジェリー藤尾さんは様々なスキャンダルが原因となり表舞台から姿を消し最後に見たのはVシネマ作品の『まいっちんぐマチコ先生 東大お受験大作戦!!』におけるコケダルマ校長役でした。




若い頃のジェリー藤尾さん。



 千葉真一さん、二瓶正也さん、ジェリー藤尾さん、御冥福を祈ります。合掌!!