人間、どん底に落ちた時や躓いた時、それでも世間は厳しく同情しないどころか「哀れだ」「みじめだ」「無様だな」と誹謗中傷されて心の傷が更に深くなったりする時もあります。しかもそれまで親しかった人間に言われた時には誰も信じられなくなり人間不信にまで陥られる時さえあります。私もそのような経験が何度かありました。

 そんな時,私が子供の頃に買い集めた漫画『プロレス スーパースター列伝 アブドーラ・ザ・ブッチャー編』の言葉を思い出すことがあります。



①プロレスラーの仕事で巡業・遠征続きで家にほとんどいないことや悪役で近所の人から冷たい眼差しをされたり稼ぎも少ないという不満から妻に愛想をつかされ他の男と家を出て行かれたブッチャーに息子は泣きながら同情するもブッチャーは息子に自分なりの男としての生き様を誓った言葉が感動でした。

 私自身もその言葉に誹謗中傷した人間に対しては非情に徹する決心をし「同情されたり、なめられるくらいなら憎まれろ!」という気持ちになり徹底的に相手をスルーしたり距離を置いています。



この場面は1981年に放送されたアニメ『タイガーマスク二世』においても再現されました。

 


②自分よりも数倍巨体なレスラー「人間空母」と異名を持つヘイスタック・カルホーンを相手に自分の技が全く通じず攻撃され続け、もはや負けが確定的と見られたブッチャー。しかし子供の頃からいつも絶望的だったが、その絶望の中からいつも勇気を奮って這い上がってきたのがブッチャーだったと語られカルホーンの巨体を逆に利用し見事にKO勝ちしたブッチャーのその直後の言葉。

 どんな逆境でも最後の一瞬まで切り抜ける努力を忘れるなということでしょうか?