前々回の「節分」の記事で「ウルトラマンタロウ」に登場した、きららぎ星人オニバンバが、わざわざ節分の日に地球に訪れ最後はタロウの豆まき攻撃で力が弱まり退散するという考えなしの行動と書きましたが、この頃の「ウルトラマンタロウ」は番組もいよいよ終盤で何故か珍怪獣が多くストーリーもコメディーが多いように思えました。その珍怪獣を紹介します。





「食いしん坊怪獣モットクレロン」

正体不明の宇宙人によって地球のビタミンC を奪うために送り込まれた怪獣。(その目的からして相当下らない)そのため地球の野菜をたらふく食べても食欲は収まらず、その度に「モットー、モットー」と餌をねだる。

最後はタロウによって巨大な樽に押し込まれ塩を浴びせられ足で踏まれ続けられ塩漬け状態にされ元の小さな体に戻り宇宙に返された。(その際、地球人の少年にお土産に大根を持たされている)





「ピッコラ星雲人ピッコロ」

童話のピノキオのような外見をしているが、れっきとした宇宙人で興味本位で地球に遊びに来たが地球の動物に興味を持つが、あるマンションの大家が動物嫌いでウサギを毒殺した事に激怒し地球人に制裁を加えるべく巨大化して暴れ回った。



「酔っ払い怪獣ベロン」

ひな祭りの日に酒に酔った勢いで地球に迷い込んだという間抜けな怪獣。名前の由来は当然 酒でベロンベロンに酔っ払うというのは明白である。この回には当時、人気爆発のフィンガー5の「恋のダイヤル6700」や山本リンダの「狙い打ち」のBGM、金井克子の「他人の関係」などの歌が流れ登場する少年達やZAT隊員そしてタロウまでベロンに合わせて踊り出すというエピソードでした。



「歌好き怪獣オルフィ」

秩父にあるボッチ谷に何百年も前から住んでいる怪獣。村人達からも好かれているという友好的な怪獣で1,2年に一度の祈願祭に姿を現し見かけからは想像も付かないほど美しい歌声を披露している。この回では怪獣オルフィは当時のアイドル桜田淳子の「わたしの青い鳥」を歌い北島隊員が歌うと「のど自慢大会」の審査員の如く「カ~ン」という失格の鐘を鳴らします。


「球好き怪獣ガラキング」

この回は「ウルトラマンタロウ」と同時期に放送されていた「サインはV」の主人公、坂口良子がゲスト出演。怪獣とボール対決するという、バラエティ中のバラエティで坂口良子が演じたユキのサーブを受けて転倒してしまう間抜けぶり。そのボール対決のシーンでは、しっかりと「サインはV」の主題かも流れていました。