サンダーストームのブログ
キカイダー01


 1973年「人造人間キカイダー」が終了し、その翌週から続編として「キカイダー01」が放送された。残念ながら「キカイダー01」も「人造人間キカイダー」同様、この頃は、まだ物心つく前の作品でリアル放送は見ていませんでした。しかし色んな情報から私にとっては「幻のヒーロー」として語り継がれていました。結局、地元では再放送もされずケーブルテレビでようやく時折見ることが出来ました。

 「キカイダー01」の主人公・イチローを演ずるは前年終了した「帰ってきたウルトラマン」において地球防衛チームMATの南隊員も演じた池田駿介さんで隊の中でいつも孤立しがちな主人公の郷秀樹をかばう印象が良かったのか「キカイダー01」の主人公・イチロー役に抜擢されたのかも知れない。そして、この作品においてもイチローは前作の主人公・ジロー(キカイダー)の良き兄としてジローがピンチに陥った時も上手くフォローしている。

 しかし原作のイチローは軽い男で常に三枚目でズッコケたシーンが目立ち特撮板とかけ離れたと思う方も多かったと思います。現に私も再放送を見て特撮板のイチローは原作と違い、凄く頼もしい好青年に思えました。するとある本に池田駿介さんがインタビューで原作との違うイチローについて番組開始当時は原作をよく知らなかったみたいで特撮板のイチローは池田駿介さん自身が描いたヒーロー像で演じたと言っていました。こうして誕生したの特撮板のイチローで頼もしい兄貴を演じたそうです。

 後で番組のスタッフから特撮板のイチローを見て「ちょっと違うな・・・。原作のイチローは軽い男だからもっとズッコケた演技をしてくれ」と言われたが池田駿介さんは「ヒーローは、そんな簡単にズッコケちゃいけない」と思い、その後も自分流のイチローを演じたそうです。私からすれば特撮板つまり池田駿介流のイチローの方がいいですね。やはりヒーローらしいから。

 この作品では初期は前作の主人公のキカイダーとの共演が目立ち、ずっとこのまま番組は進むのかと思われたが後半になるとジローを演じた伴直弥さんが新番組「イナズマン」の撮影が忙しくなり「キカイダー01」の出演が出来なくなったが志穂美悦子さん演ずるビジンダー(マリ)が登場して何とか番組は続行された。そして最終回で、ようやくキカイダー(ジロー)も帰って来て原作と違いハッピーエンドに終わりました。「人造人間キカイダー」「キカイダー01」も「仮面ライダー」同様、石ノ森章太郎先生の作品では評価が大きいと思います。


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キカイダー01とキカイダーのキカイダー兄弟。

絵になる光景ですね。