サンダーストームのブログ


 1973年に公開された007シリーズ「死ぬのは奴らだ」はロジャー・ムーアが初のジェームズ・ボンド役として記念すべき作品である。ジェームズ・ボンド役は誰もがショーン・コネリーが一番理想的だというが私はロジャームーアのボンドも決して悪くないと思う。その証拠にボンド役を演じた俳優で一番多く作品をこなしているのが現在においてもロジャー・ムーアである。


 さて、ロジャー・ムーアにとって記念すべきボンド第一作目「死ぬのは奴らだ」は作品全体がオカルトチックというべきか何となく不気味さが印象深い。特に悪のキャラクターで謎の殺し屋というべきか、あまり目立たないがサメディ男爵が、不気味な存在を表している。骸骨のようなメイクで登場したりハワイアンのイベントに登場したり、そして紳士的なコスチュームでカード占いの種を明かしたりするなど隠れた天才も披露している。そして何よりも不気味な笑いで言葉は、ほとんど喋らないというのもより不気味な存在を現している。

 この作品には敵のラスボスの用心棒的存在のティーヒーという大柄で特殊な義手でボンドに襲いかかるが、ただいつもニヤニヤしているだけでどうもサメディ男爵と比べると怖さに欠ける。

 007シリーズと言えばボンドの秘密兵器やボンドガールが作品の目玉だが悪のキャラクターも見逃せない。サメディ男爵はボンドによって蛇の大群のいる棺桶に入れられ死んだかと思われたが作品のラストで列車の前に乗って不気味な笑いをあげて終了となったが、何故このようなラストにしたかというとサメディ男爵は次回作にも登場させる予定であったが次回作においてサメディ男爵の登場がストーリー上まとまらないという理由から次回作の登場はなかったという。

 しかしサメディ男爵の2作連続の登場はなかったものの1977年に公開される「私を愛したスパイ」において敵の用心棒ジョーズが次回作「ムーンレイカー」に連続登場という役割につながった。


 

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ボンドガールの後ろいるのがサメディ男爵。

何か役者が違うような気がするが・・・。