HITOTAKEのブログ


 私は大相撲に全く興味の無かった人間だが、子供の頃から体格が良く中学時代、保健体育の先生に「お前いい体してるな。将来相撲取りになったらどうだ。」と言われ、私は「あんな太っちょのやるスポーツは出来ません。それにあのまわしもカッコ悪いし」と相撲を見下す言い方をするとその保健体育の先生は「日本の伝統あるスポーツをそんな言い方してはいかん。相撲は確かに地味なスポーツに見えるかも知れないが物凄く奥が深く男同士がぶつかり合う、まさに男の中のスポーツだ!!」と言われました。

 相撲の世界に二枚目で女性に人気のある力士は誰もいないと思っていたが、そんな私の心を打ち破る力士がいた。千代の富士である。


 千代の富士は男前で物凄い相撲離れしたスマートな体格で全身でぶつかると物凄い筋肉の鎧と化し相手を投げ飛ばすケタ外れの強さだった。一番驚いたのが自分よりも一回りも大きい高見山を投げ飛ばした時は本当に凄いと思った。この頃の相撲界はまさに全盛期だったのかも知れない。私は千代の富士によって相撲の見方が変わった。相撲の奥の深さを知ったのだ。


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 また相撲の力士達は決して、ただの脂肪の塊ではないのだ。皆、激しい連日の稽古によって鍛えられた肉体である事も後になって知った。千代の富士は連日の激しい稽古の他に筋力トレーニングも欠かさず続けた結果、相撲離れした体格を得たのである。千代の富士の全盛期も長く続いたが、1991年に引退。ひとつの時代に終わりを感じた。