HITOTAKEのブログ


 今日は終戦記念日という事で、思い出の戦争映画「零戦燃ゆ」を紹介します。

私は、これまで戦争映画を数多くとは言えないが、印象深い作品は「火垂るの墓」

「硝子のうさぎ」「ひめゆりの塔」「きけ、わだつみの声」「男たちの大和」など他にもあるが、いま挙げた作品は衝撃的で感動した作品である。

 そして1984年に公開された「零戦燃ゆ」も印象深い作品であった。激化する第二次世界大戦の真っ只中、若者達は国のために零戦で大空を掛け、散っていく悲しい物語である。作品の中で、戦闘機の乗った若者達が、もう助からないと覚悟を決め敵に体当たりする時、仲間の零戦のパイロットに敬礼する場面は、とても見ていて辛かった。そして敵の空母に体当たりする直前、1人の若者が涙を流しながら「母さん・・・。」と呟き・・・。


 この作品の主人公は加山雄三になっているが、作品の内容からすると零戦のプロのパイロット役の堤大二郎が真の主人公である。加山雄三は、作品が始まって30分弱で殉職してしまっているのに堤大二郎は零戦でアメリカ戦闘機を次々に撃墜させる程の活躍を見せたが、何故彼が主人公ではなかったのか? 当時、堤大二郎は俳優としては、まだネームバリューが低いという事で、加山雄三が主人公であるが、堤大二郎は主人公以上の活躍を見せた。


 そして作品のヒロイン、早見優は当時人気アイドルで作品内では当初、橋爪淳に思いを寄せていたが、次第に零戦のパイロットの堤大二郎に・・・。堤大二郎の役柄は零戦のパイロットとしての腕は超一流だが、軍人で戦地で生きるか死ぬかの緊張感で生きてきただけに不器用で武骨な面が強く、女性にも弱いところもあったため、いつ命を落とすかわからない自分と一緒になる事を恐れた彼は彼女を突き放してしまう・・・。それが彼の彼女への精一杯の優しさだったのかも知れない。


 戦争映画は若者達の青春を描きながらも「戦争」によって、もぎ取られてしまう悲惨さもある。それは「零戦燃ゆ」だけでなく他の作品でも描かれている。誰が悪いというわけではなく一番悪いのは「戦争」である。