2005年ドラマ「女王の教室」が話題になった。このドラマは悪魔のような

女教師と生徒達のドラマでその女教師・阿久津真矢(天海祐希)の存在が最も大きく見られた。

 一見、血も涙もない指導で生徒達もギクシャクするが次第に阿久津真矢の本当の気持ちが理解するようになり、生徒達も変わっていった。そして

翌年「女王の教室」はスペシャルとして阿久津真矢が鬼教師になるまでの記録を二夜連続で放送された。これは裏番組の「愛と死を見つめて」の対抗策だろう。そして、このドラマは裏番組とは勝るとも劣らぬ視聴率を獲得した。
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 エピソード1では阿久津真矢は新米教師で明るく笑顔を絶やさない優しい女教師だった。しかし、自分のそういう甘い行動が1人の生徒の心を破滅させた事で教師を諦め結婚し専業主婦になるが、ある悲劇で家庭も崩壊する。そして、教師に復帰するが、その復帰した学校でも事件を起こし、

再教育センターで2年間、生徒指導を学んでいく。そして阿久津真矢は鬼教師へと変貌を遂げた。


 このようなキャラクターは「スター・ウォーズ」のアナキン・スカイウォーカーと同じ扱いだが、実はそれよりもずっと以前にそういうキャラクターは存在した。ウルトラシリーズのモロボシ・ダン(森次晃嗣)である。


 モロボシ・ダンは言わずと知れたウルトラセブンに変身する男である。

そのモロボシ・ダンは「ウルトラセブン」で主人公であり「ウルトラマンレオ」ではレギュラーとして登場した。しかし同一人物のはずのダンは別人にしか見えない。確かに「セブン」の時のダンは隊員で「レオ」においては隊長であるがあまりにも違いがありすぎて見えない。


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「ウルトラセブン」の時のモロボシ・ダン隊員
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「ウルトラマンレオ」の時のモロボシ・ダン隊長


 「心にウルトラマンレオ」の本では「ウルトラセブン」のダン隊員は朴訥とした好青年で、温厚実直で危機に対する処理能力は群を抜き、使命感と忠誠心にあふれていた。明るく優しく、時には悩んだり困ったりする事もある頼もしいお兄さんだった。

一方「ウルトラマンレオ」のダン隊長は厳格な鬼隊長で、地球防衛の任務のためにはいかなる困難・犠牲も顧みない。特にウルトラマンとして未熟なレオ・おおとりゲンに命ずる血を吐くような特訓、そして怪獣や星人に敗れて満身創痍になって帰ってきたゲンに厳しく突き放すシーンは子供心に強く印象が残っている。
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ダン隊長とおおとり・ゲン          有名な「滝の水を蹴り切れ」と特訓を命ずるシーン

                         流れてくる滝の水を切れって言われても・・・?


 しかしゲンはどんなに辛く厳しい特訓も歯を食いしばって耐え抜き、新しい技を体得すると再戦では必ず勝利した。次第にレオも上手く戦えるようになり、成長していく。



 「女王の教室」の脚本担当の遊川和彦はもしかしたら「ウルトラセブン」と「ウルトラマンレオ」のモロボシ・ダンを見ていたのかも知れない。