「風の峠の物語り」
篠笛の独奏曲
荒井ひとみ作曲集 CD 4の3
「曲想」
(画像お借りしてます)
「物語り」
むかし 政略結婚 のために
他国へ嫁ぐ 姫がいた
まだ 幼さの残る
愛くるしく 賢い 姫だった
そんな 姫は みんなから愛され
大切に育てられた
いよいよ 嫁ぐ日
姫を送り届ける行列は
長い道のりを
皆 つらい気持ちを おさえつつ
ただ 無言で 進んで行った
姫も 親元を離れる 悲しみの中で
これまでの 楽しかった日々を
思いうかべながら
じーと 輿にゆられていた
ついに 国境(くにざかい) の
峠 についた
そこは いつも
風がふきすさんでいる ので
「風の峠」と 呼ばれていた
ここに来て
ようやく これからの
厳しく 辛い 人生を受け入れる
覚悟 をきめた
その 姫の覚悟 を
試し
鍛える かのごとく
峠の風は
いつまでも 吹き続ける
「手書き楽譜」
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🦉
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