「白拍子の哀歌」

 篠笛の独奏曲

 荒井ひとみ作曲集 CD 5の6





「曲想」




(荒井筆 へたなスケッチですみません m(_ _)m )




東京国立近代美術館蔵
(部分) 上村松園筆


 「白拍子舞」 とは

平安時代 末期から 
鎌倉時代 にかけて起こった 
「歌舞」 の一種 

初めは 巫女が 男装で 
「布教」「奉納」などで
舞を披露していたが

しだいに 
「芸を披露して稼ぐ」 ようになり

やがて「遊女」へと転化していった

舞う時の 頭のかぶり物 や 持ち物は
時代とともに 少しずつかわっていった



そのむかし

貧しい家に生まれた 可愛い女の子は

人買い の手を経て

白拍子の 親方のもとへ 

売られていった


小さい頃は 水汲み 掃除 など

雑用をさせられる

食事や着物は 粗末で

冬は 小さな手足に 血をにじませ 

辛く 寒い 日々を過ごしてた


少し成長すると 

舞の 稽古をはじめる


13~14才で 白拍子デビュー

時の 権力者や 金持ちの 

屋敷によばれ

「宴会の余興」として 舞を披露する

しかし

その夜は 客の 「よとぎ」 も 

しなければならなかった


20才も過ぎると 

舞衣装を とりあげられ

女郎屋(今でいう売春宿)に 

売られる


静御前のように  

幸せな生活(一時的にせよ)を 

むかえられるのは 

ほんの ひとにぎり


その後 女郎屋で 

数年 生き長らえても

いずれは 追い出される


そして 生きるためには 

「夜鷹」 しかない

夜は 橋の下や 

どこかの 物置小屋 ですごす


住む家もなく 

十分な食事をとれていない体では

たとえ ひと冬さえ 

乗り越えるのは 厳しい


その亡骸は 土に葬られる よりも

川に流されるだけ 

だっただろう



今 まだ 白拍子でいる女性が

いつか そんな人生が 

自分を まっていると知り

わずかな希望を 持ちつつも


やがて あきらめ 

ひらきなおる


おもわず もれる 

ため息さえ 

哀しい



「手書き楽譜」





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