『ルパン三世カリオストロの城4 DX 』を見に行った
ワクワクドキドキを期待して行ったが自分の心に残ったのは違うことだった

もちろん『カリオスの城』自体はは私は何度も見ていて昔と変わらぬワクワクドキドキを私に感じさせてくれた

しかしそれ以上に私が胸打たれたのは子供の時にはわからなかった『カリオストロの城』からのメッセージ


ヒロイン、クラリスはカリオストロ伯爵によって結婚するために北の塔に閉じ込められている
その時にルパン三世が塔に忍び込んでクラリスと一緒に逃げようというのだが
その時のルパンのセリフに胸打たれて私は涙した

全文きちんと覚えてないのだが
「クラリスはカリオストロ伯爵を信じているのに泥棒の力は信じていないあーなんたる嘆かわしいこと」
そこで私は涙がこぼれ落ちた
それは決してお姫様を連れ出そうとするルパンに感動したわけではない

塔に閉じ込められた、クラリスに自分を投影しているのは
そうなんだけど

塔に閉じ込めるカリオストロ伯爵もクラリスを連れ出してくれるルパンもすべて私なのだ

塔にクラリスを閉じ込めて、わがものにしようとする
カリオストロ伯爵は
言わば、
過去にこだわり、運命に流されるがままに自分を生きさせようとするワタシ
「がんばってもやれないよ
運命に逆らえるはずがないんだ…」

そして、
ルパンは自らの可能性を信じて、過去を捨て、新しい自分を産み出そうとする
未来を暗示したワタシ

そして、囚われのクラリスは

自由の未来を夢見ながら、
自分が変わるのが怖く、変わっていきたくない自分をもつワタシ
つまり、現在のワタシ

だから
ルパンがどうにかして
カリオストロ伯爵からクラリスを救い出せる自分を、クラリスに信じさせようとするシーンに号泣してしまうのだった

『必ず未来は変えられる。そこを信じるか信じられないか』
未来は常に希望ある自分を信じさせようとするのだった

変われない、変われるはずがない
このままで終わるんだと思って諦めてしまう自分ではなく
閉じ込められた現在ではなく
自らの手で切り開く未来を選べることを知ったクラリスは
ついに伯爵から逃げ出すことが出来た

可憐な16才のクラリスに
まさか48才の自分を当てはめて号泣するとはおもわなんだ

現在を打ち破りたい方にオススメ