NICU時代、

特に他県に転院時期は、

長男は状態が安定せず、
腸炎を起こしては炎症反応が上がり、
よく絶食になっていた。


体重が1,000gを超えたのは、
生まれてから5ヶ月が経ってからだった。


他県の病院に転院してすぐのこと。

大きな腸炎を起こした長男は回復後に、
 
肛門から造影剤を入れて、
エックス線撮影をする検査をしてもらったのだけれど、
造影剤が入っていかず、
直腸狭窄が起こっていることが発覚した。


生後数週間で新生児壊死性腸炎を起こし、
開腹手術をした際に、
幸いにもちょうどメスを入れた場所に小腸が破けているのが発見でき、
そこに小腸ろう(人工肛門)を造設。


小腸ろうからも造影剤をいれてみるも、
やはり直腸に造影剤が入っていくことはなく。


直腸がどこまで機能しているかは開腹してみなければ分からないと、
小児外科の主治医に言われた。


当初は体重が3kgを超えたら、
小腸ろうはとじる予定でいた。


だが、
直腸が機能していなければ、
直腸が便の水分を吸収してくれるため、
小腸ろうを閉じ肛門からうんちが出るようになると、

水様便が随時出ることになり、
肛門が真っ赤に荒れ大変なことになってしまう、
と説明を受けた。


やっぱりな


母の勘というやつか、
小腸ろうをそんなに簡単にとじれない気がなぜかしていたのだ。


はじめから。


あげられるものならわたしの腸でもなんでも全部あげるのに。

すこしでも大腸の機能がどうかどうか残っていますように。


     






希望なんてどこにもないのかもしれない。

それでも、

一縷の望みを抱きしめ、

祈らずにはいられなかった。