画は女子卓球選手・伊藤美誠の戦う姿。              究極の集中力にある状態を、ゾーンに入ったと表現するそうですが、そんな状態で対象を見詰める眼差し。                   オリンピック2020、卓球混合ダブルスで水谷隼選手とペアを組み、準々決勝での対ドイツ戦では7度のマッチポイントを跳ね返して勝利、決勝では強豪中国の許昕(シュー・シン)劉詩雯(リュウ・シーウェン)ペアを最終ゲームまでもつれる接戦を制して優勝し、最後まで諦めない勇気を与えてくれました。     ちょっと日本人的な雰囲気があり、「安藤サクラ」に似ていると言われている劉詩雯選手、二人の戦いは、まず2018年4月のワールド卓球選手権の女子団体決勝、とてもプレッシャ-のかかる一番手として対戦します。           

この時、劉詩雯選手は日本人選手と負けなしの37連勝中、そんな相手との戦い、ゲームカウント2-2で迎えた最終ゲーム前半でリードされますが、諦めず、焦らず、怯まずに集中力を高めて戦い続け逆転勝利します。                 続いて同じ年の11月、ワールドツア-スウェーデンOP、女子シングルス準々決勝、3-1と3ゲームを取られ後がない状況、しかも第5ゲーム11-10マッチポイントまで追い詰められます。しかしそこから挽回、3ゲームを連取し勝利してしまいます。               伊藤選手は緊張している状況を楽しんでしまうメンタルの強さがあります、これは色んな状況の変化、劣勢にも対応していくための、考え抜く力と厳しい練習で培ってきた技術力が有るからなのでしょうね。                               以前インタビュ-で答えています「どんな大きな舞台で、どんなに強い選手が相手でも、緊張したり、重圧や不安を感じたことはありません。卓球が好きだから、どんな局面でも楽しい」

 

その時のワールドツア-スウェーデンOP戦をご覧ください。

二人の入場のところからすでに、伊藤選手のその場を楽しんでいる余裕と 劉詩雯選手がとても緊張している様子が伝わってきます。

伊藤選手は他の大会でもそうですが、試合中に時々口を「二-」と、ユーモラスな仕草をしますが、もしかしてそれでリラックスしようとしているのかもしれませんね。

2018 スウェーデンOP 女子シングルス準々決勝 伊藤美誠vs劉詩雯 - YouTube

 

今後の伊藤選手と劉詩雯選手との対戦は11月の世界選手権(米国)が期待されています。                                                 劉詩雯選手、最後のオリンピックとしていた東京オリンピックでの混合ダブルスでの敗退、その後の団体戦は肘を痛めたために欠場。                             2019年世界選手権女子シングルス優勝、許昕とペアを組んでの混合ダブルスでも優勝した経歴の持ち主がこのまま終わるわけにはいきません。                       中国のメディアが11月の世界選手権(米国ヒュ-ストン)に出場をするために、リハビリも入念に行い、万善の準備をして、伊藤美誠にリベンジする」と報じました。                        

もうすぐ二人の決戦、また勇気を貰いたいと思います。