さすがの私でも

ブルーになる思い出を記憶の底から、
引っ張りだしてしまいました……!!


からどうぞ!!(笑)


あれは、20歳の頃。

だから東京に住んでいた頃。



最終近い電車に乗ってたんですわ。



これでもかとばかりのアンニュイ感

漂う乗客たち。


割と元気な若いパワーの私は、

冷静にそいつらを


がんがん押しのけて悠々と

座席とか確保。



私基本立ちたくない人だし。



それで漫画とか読みだして爆笑を

堪えていたら。




ぷーーーん・・・・・・




く、くさい!!



何?



このバットスメル!!




まるっきりポマード。



ポマード以上でもポマード以下でも

ないくらいのポマード臭が



右隣から漂ってくる。




チラ見してみると、髪の毛すっかすかで

頭皮は脂でベタベタ

ぴっかぴかのおっさん(推定60歳over)


が右隣にちゃっかり鎮座してた。



おっさん、目閉じて宇宙と交信始めてる!!
(注:居眠りをしてるの意)




私は即・目そむけた。



当時も今も

基本私、「生活してる中」では

10代後半から40代前半男子しか

目に入らないし!!



あとの街行く人々とか全然

目に入ってこない。



だから当然右隣のポマード

居眠りおっさんとか、


マジで気づかなかったわけ。




あークセーな、おい。



とか思いつつ。



まぁ私も自分の気づいてないところで

どんな異臭を放ってるのか

わかったもんじゃないんで(笑)



そこは大目に見ておいた。


私、大人。


かなりレベルUPしてる。



ミユウは「スルー」を覚えた!



そして再び、マンガに集中し始めた頃。




ガタンゴトンガタンゴトン



電車の揺れに合わせて、


ザ・頭部・オブ・眠れるオサーンが



ぐわんぐわんスイングはじめた。



もう横に縦に緩急つけて

フルスイング。


完全にミスターフルスイング。



うわー・・・ないわー。


これはないわー。




ボウリングの玉のごとくピッカピカ 

光る後頭部が、車内灯の下、


怪しく揺れる終電の中。




完全にホラーです。




微妙に左方向に体をずらし、

様子を伺う私。




電車の進行方向が私向きなんで、


嫌な予感はしてた・・・。



ぐわんぐわんぐわんぐわん・・・・・・



フルスイング頭部は、どんどん

私の右肩に近づいてきた。




やべー!!

このままじゃ、もたれかかられる!



私は至極冷静に電車の揺れに合わせて、

体をぐっと押すようにして

オサーンを起こそうと試みた。


(以下ドラクエ風にお伝えします)



ミユウはさりげなくオサーン起こし

体当たり攻撃を試みた!



ミス!!

オサーンは目を覚まさなかった!



ミユウはとまどっている!
 


オサーンのフルスイング攻撃!



ミス!!

ミユウはすばやく身をかわした!



ミユウは
「ゴホゴホ」嘘の咳払いをした!!



ミス!!

オサーンは目を覚まさなかった!



オサーンの今期最大のフルスイング攻撃!



痛恨の一撃!!!



ミユウの右肩にオサーンの頭部が


ちょこんと乗った!!




ミユウは死んでしまった!!!




おい。


起きろおっさん(怒)




「今日は帰りたくないの」状態。



オサーンが私に

「今日は帰りたくないの」状態。
 



私の右肩にボウリングの

玉の様相を呈した脂ギットギト

頭部が乗ってる。




周りの乗客とか完全に



息を飲んでいる。




私、その日はよりによって


お気に入りの白いコートだった。





どう考えても 色移りって言うか

 

脂移りする。



コートに脂つく。



まぁまだ一度目だし?

仏の顔も三度までって言うし?



その精神にあやかって、

広い心で対処せねばと、

私ってばまたまた冷静に、

 

思いっくそ右肩あげて


おっさんの頭部を



ホッピングさせてみた。





真夜中の車内に跳ね上がる


オッサン頭部。




ようやく目を覚ましたオサーンは

何がなんだかわからない顔で

辺りを見渡したあと、 



また眠りについた。




完全にラリホーです。





ホント周りに乗客さえいなかったら、

ブーツのヒールで

オサーンの頭を

煩悩と同じく108回くらい



叩き鳴らしてやったのに!





それから約10分間、

オサーン・ミスターフルスイングとの



戦いは続いたのであった。





ドラクエ風にしたけど

今度はポケモンGO風に

語ってみようかなー。




じゃなくて!!



完璧、オサーンとの闘いでした!



齢20の時ですよ?




今なら、ぶん殴れるけどww




あぁ、


バッドメモリー。



いくら私でも忘れる事が出来ない


ときめきメモリアル♪
(ときめき毛もリアルでも可)



といたく同感して頂けたら


幸いです。




美優