読んで行動する彼女。
ナナちゃんが不機嫌になっていたが
ナナちゃんが不機嫌になっていたが
俺は世代交代だと思った。
ナナちゃんは明るいけど女王様に
なりたいタイプなのだ。
うららは違う。みんなに気を遣う。
明日は動けないくらいだろう。
そのくらい気を遣うのが良く解る。
俺はそんな彼女を労い肩を寄せる。
そして色々遊びにも連れ出した。
女の子とアイスクリームの店に初めて
うららは違う。みんなに気を遣う。
明日は動けないくらいだろう。
そのくらい気を遣うのが良く解る。
俺はそんな彼女を労い肩を寄せる。
そして色々遊びにも連れ出した。
女の子とアイスクリームの店に初めて
入った。うららが喜んでくれる。
アイスクレープなんて俺が食ってたら
アイスクレープなんて俺が食ってたら
変人にしか見えないだろう。
そう言うと屈託なく笑う彼女がいた。
お洒落な食事より、B級グルメの方が
好きだと言う。
食は細いが名物や、雑誌のB級グルメの
そう言うと屈託なく笑う彼女がいた。
お洒落な食事より、B級グルメの方が
好きだと言う。
食は細いが名物や、雑誌のB級グルメの
特集を見て、色々連れ出した。
温泉が有名なこの県の露店風呂にも
よく連れて行った。
女の子は化粧がとれる事を嫌がるのに
温泉が有名なこの県の露店風呂にも
よく連れて行った。
女の子は化粧がとれる事を嫌がるのに
彼女は喜んで着いてきてくれた。
風呂上りの素っ気無いすっぴんも
風呂上りの素っ気無いすっぴんも
見せるなんて可愛いと本当に思った。
化粧した彼女ももちろん綺麗だが、
素朴な所も、素直な所も素敵なのだと
俺は訊いてもいない彼女に力説する。
「しゅんさん？口説いてるの？
あはは！！どうしたの？」
そう言われて、あれ？
と２人で叩きあって笑った。
化粧した彼女ももちろん綺麗だが、
素朴な所も、素直な所も素敵なのだと
俺は訊いてもいない彼女に力説する。
「しゅんさん？口説いてるの？
あはは！！どうしたの？」
そう言われて、あれ？
と２人で叩きあって笑った。
湯上がりにコーヒー牛乳を乾杯する。
２人で一緒に行動するのが
ホントに楽しかった。
ただ、やっぱり日中は動けない時も
あるらしく何回かドタキャンは
食らったが、つらいのはわかっていた。
秋になり、紅葉狩りオフ会の幹事も
食らったが、つらいのはわかっていた。
秋になり、紅葉狩りオフ会の幹事も
２人で引き受ける事になり、
もっともっと仲良くなっていく。
紅葉狩りのオフ会の幹事を一緒に企画し、
もっともっと仲良くなっていく。
紅葉狩りのオフ会の幹事を一緒に企画し、
下調べや面倒な用意も楽しかった。
俺に恋心はないのはわかっていたが
兄のような存在でも満足だった。
だから、岬くんと彼女が知り合った時、
すぐに勘が働いた。
２人はお互いを意識している。
きっとこのまま付き合いだすのは
俺に恋心はないのはわかっていたが
兄のような存在でも満足だった。
だから、岬くんと彼女が知り合った時、
すぐに勘が働いた。
２人はお互いを意識している。
きっとこのまま付き合いだすのは
時間の問題だろうと。
彼は礼儀正しい好青年だ。
彼は礼儀正しい好青年だ。
背も高く若く、綺麗な顔立ち。
そんな予感が働いたのか、２人の
そんな予感が働いたのか、２人の
写真をたくさん撮った。
初対面の２人なのに、もう惹かれ
初対面の２人なのに、もう惹かれ
あってるのはわかっていたから。
ケンスケさんだっていつまでも彼女を
このままにしておくなら、いくら俺の
ケンスケさんだっていつまでも彼女を
このままにしておくなら、いくら俺の
慕っている彼でもそれは許されない。
彼女に幸せになって欲しかった。
コウイチも自分の想いばかりぶつけて
彼女に幸せになって欲しかった。
コウイチも自分の想いばかりぶつけて
彼女が持て余しているのも知ってた。
かなりの嫉妬で彼女を束縛していた。
だから彼女を今まで俺の出来る限りの
かなりの嫉妬で彼女を束縛していた。
だから彼女を今まで俺の出来る限りの
役割で守っていたんだ。
もう、岬くんに引き渡してもいい時期かも
もう、岬くんに引き渡してもいい時期かも
知れないと、寂しいけどそう思った。
岬君と付き合ったとしてもうららんは
俺だけのうららんで、妹な存在だ。
そうメールした。
ちょっと切なかったけど。
うららんはありがとうと素直に喜ぶ。
カメラも山歩きも俺と似た趣味のアイツに
違う意味でこれからも誘い
仲間になりたかった。
お互いの寂しさを分かり合えると
１２月に入り、岬くんと彼女は
ちゃんと付き合い始めた。
報告を受けて、安心感もあったが
報告を受けて、安心感もあったが
妹を取られたような気持ちもあった。
コウイチも見事に振られ、兄貴が
コウイチも見事に振られ、兄貴が
彼女につきまとうアイツに
怒鳴り散らしたと聞いた。
彼女もハッキリとアイツとの付き合いを
辞めておけば良かったのに。
もっと俺に相談してくれたら
良かったのに。
しかし、応援したい。
だって、知り合って間もないのに
怒鳴り散らしたと聞いた。
彼女もハッキリとアイツとの付き合いを
辞めておけば良かったのに。
もっと俺に相談してくれたら
良かったのに。
しかし、応援したい。
だって、知り合って間もないのに
結婚したいと岬君からメール貰った。
「幸せになってね」
そう２人に伝えた。
幸せそうにうなづく２人。
最後に彼女と２人きりで会ったのは
「幸せになってね」
そう２人に伝えた。
幸せそうにうなづく２人。
最後に彼女と２人きりで会ったのは
岬くんと約束まで時間があると
言ったクリスマスが近い雪の日。
クリスマスのイルミネーションが
綺麗な教会を筆頭に２人を祝福する
言ったクリスマスが近い雪の日。
クリスマスのイルミネーションが
綺麗な教会を筆頭に２人を祝福する
ようにイルミネーションのドライブ。
そして彼が待つ場所に送り届けた。
彼も俺を交えて食事しようそう言って
彼も俺を交えて食事しようそう言って
くれたがそこまで野暮じゃ無い。
そして最後となったオフ会の２人は本当に
そして最後となったオフ会の２人は本当に
仲良く幸せそうだった。
兄貴も悔しげだが彼らを認めるしかなく、
兄貴も悔しげだが彼らを認めるしかなく、
２人を応援するようになった。
そんなオフ会の幸せな写真を
そんなオフ会の幸せな写真を
たくさん撮った。
みんなが幸せなら良いのだ。
2次会では久しぶりにケンスケさんの彼女
リンさんが参加予定だったけど、
彼女は岬くんと1次会でそのまま
みんなが幸せなら良いのだ。
2次会では久しぶりにケンスケさんの彼女
リンさんが参加予定だったけど、
彼女は岬くんと1次会でそのまま
帰ってしまった。
「早く帰りたいんです」と
いたずらっぽく岬君が笑う。
そうか、早く２人っきりになりたいか。
もうケンスケさんに心が無い証拠だな。
２人は仲良く手を繋ぎ、雪の降る中へ
もうケンスケさんに心が無い証拠だな。
２人は仲良く手を繋ぎ、雪の降る中へ
消えてゆく。
コウイチには残念だけど彼女に
コウイチには残念だけど彼女に
釣り合うのはアイツじゃない。岬君だ。
カメラも山歩きも俺と似た趣味のアイツに
違う意味でこれからも誘い
仲間になりたかった。
お互いの寂しさを分かり合えると
なんとなく思ったから。
アイツだって可哀想だとさすがに
アイツだって可哀想だとさすがに
なんとなく思ったから。
俺も喪失感を味わった。
うららん。
君の瞳に恋してたんだ、俺は。
君の瞳に恋してる ２
美優