「オランダへようこそWelcomeToHolland」
とある掲示板サイトで初めて知った
ダウン症のお子さんを持つ
アメリカ人のEmily Perl Kingsley氏が
1987年に書かれたエッセーの題名です。
全文を掲載するととても長いのですが
あえて。
日本ダウン症ネットワークのHPから拝借します。
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障害をもった子どもを育てた経験を
書いてほしいという依頼がときおりあります。
それは、障害をもった子どもを育てたことがない人が
障害をもった子どもを育てることは
どういうことかを理解できるように、
またどのような気持ちだったかを
想像する助けとなるようにです。
それは、こんな感じでしょうか・・・。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
赤ちゃんができたとわかった時は、
イタリアへの素晴しい休暇旅行を
計画しているような感じです。
ガイドブックをどっさりと買い、
素敵な計画を練るのです。
遺跡のコロセウム。
ミケランジェロ。
ベニスのゴンドラ。
きっと、イタリア人の巧みな言葉遣いを学ぶでしょう。
すべてが、とてもワクワクします。
このような熱望する期待の月日を過ごした後に、
その日はついにやってきます。
荷造りをして、そして出発するのです。
何時間かたつと、飛行機は着陸します。
スチュワーデスがやってきて、こう言うのです。
「オランダへようこそ。」
「オランダ?」とあなたは言います。
「オランダってどういうこと??
イタリアにいく計画をしたのに!
イタリアにいるものだと思っていた。
イタリアにいくのが、
子どもの頃からの夢だったのに。」
しかし、飛行計画は変更されてしまったのです。
オランダに着陸してしまったので、
あなたは、そこに滞在しなければならないのです。
大事なことは、
あなたは、疫病や飢饉や病気が蔓延している
恐ろしく、不潔な、いやな場所に連れていかれなかったことです。
ただ、場所が違っていただけなのです。
だから、あなたは、外へ出て、
新しいガイドブックを買わなければなりません。
そして、まったく新しい言葉を学ばねばならないのです。
また、これまで、出会ったことのないような
新しいグループの人々に出会うことでしょう。
ただ、場所が違っていただけなのです。
そこは、イタリアよりゆっくりしたペースの所で、
イタリアほど華やかではない所です。
しかし、少しの間、そこで過ごし、はっとまわりを見回すと‥‥
オランダには風車小屋があるのに気付きはじめる‥‥‥
そしてチューリップもさいていることも。
オランダにはレンブラントの絵もあるのです。
だれもが、イタリアにいったり、きたりに忙しく‥‥‥
そして、彼等は、そこでいかに
素晴しい時間を過ごしたかについて自慢しています。
そして、あなたはその後の人生の間中、
「そう、そこが行こうとしていた所なのだ。
それが計画していたことなのだ。」と言うでしょう。
そのような苦しみは、決して消えることはないでしょう。
なぜなら、その夢がなくなってしまったのは、
確かに重大な損失だからです。
しかし‥‥‥もし、あなたの人生を
イタリアに行けなかったという事実で
苦悩することに費やすなら、
あなたは、オランダでの特別なもの、
とても素敵なことを
自由に楽しむことは決してできないでしょう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
翻訳者:腰川一恵 (筑波大学池田由紀江研究室)
(March 5th/ 1996)
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私もね、
本当はイタリアへ行くつもりだったのよね。
ていうかイタリアに行くのが
当たり前の道だと思っていたし。
でもついてみたらオランダだったのよ。
イタリアへ行こうとしていたのに。
イタリアへ行くはずだったのに。
ただ場所が違っていたんです。
それだけのこと。
…それだけ???
幸いにも私は
チューリップも
レンブラントの絵も大好き。
風車は????だけど…。
日々努力をしているつもりだけれど
新しいガイドブックを買って
新しい言葉を学んで
新しい人たちと手をつなげているのかな、私?