一度はけじめをつけたはずなのに、気持ちがどうしても抑えられなかった。
悪いことだと分かっていても……。
彼が好きで好きでたまらないの。
会いたくてたまらないの

『寂しくないように努力するから』

そんな言葉を信じて、彼にとって再び都合のいい女になった私。
彼は職場の同僚からも好かれ、知的で、冷静。
妻の家事を手伝い、家族で旅行に行ったりと、とてもいいパパ、いい旦那だ。
私とは正反対。
そんな彼は何故、私といてくれるのか。
都合がいいからだろうか。
何度も普通の人を好きになろうと努力してみるものの、今は彼しか見えなかった。
彼は一体、この関係をいつまで続ける気なのか。
そして、私はどうしたらいいのか。


続く
人生って山あり谷ありっていうけれど、谷ばかりな気がするの。
なぜ、私はこんなにも弱いのだろう。
ガラスのようにすぐに壊れてしまう。
みな同じなのだろうか。
すぐに自身がなくなるの。
私って何なんだろう。
私らしくって何?
どうして、辛いことばかりなの。
辛くしているのは私自身なの。

強くなりたい。
強く……
ついに大好きな彼にさよならをした。

張り裂けそうだった。
彼の背中が消えた瞬間、私は泣き崩れていた。
何日泣き続けただろうか。
そんな私を知ってか、知らずか彼は変わらぬ優しさで接してくれた。

それが私をさらに辛くした。

こんなに人を好きになったのは何年ぶりだろうか……。

こんなに恋とは辛いものだっただろうか。

彼との思い出が詰まった部屋で1人、寂しさと悲しさに押し潰されそうになりながら、耐え続けるのであった……。