彼と関係をもつようになり、半年になろうとしていた。

ダメだと分かっていても彼と過ごす時間の間だけは、幸せに感じるのであった。

しかし、街中を歩いていて、子ども連れの家族が幸せそうにしているのを見るといつも悲しくなった。
(一体、いつまでこの関係を続けるのか……)
毎日自分に問いかけるが答えなんてでるわけがなく、ただ涙がでるのであった。

罪悪感よりも彼への想いが上回ってしまうのだった。


しかし、未来のない彼だから惹かれているところがあるのかもしれない。
もし彼に拒絶されたとしても、彼には妻がいるからだと自分に言い訳することができる。
だから、ある程度自我を保つことが出来、傷も浅くてすむ。
もし、再び誰かを愛して裏切られたら……。
もし、両親みたいになったら……。
もし、父のようになってしまったら……。
そう考えると、今の関係が私には合っているのかもしれない。
現に私に好意を抱き、こんな私を受け止めてくれようとした人を私は無償に怖くて逃げ出した。

もう、私には普通の恋は出来ないのだろうか……。

きちんと愛せる人になりたい。



続く
街中はクリスマスで賑わいをみせていた。
カップルたちが笑顔と、愛に満ち溢れるこの日、私は憂鬱に時が流れていた。

妻子ある人を好きになってしまった私にとって、この日は苦でしかなかった。

恋人たち、家族たちが楽しむ行事に彼と過ごすなんてこと出来るわけがない。
そんな資格なんてあるわけがなかった。

そんな彼を好きになって、苦しい思いをするだけだと分かっていても、彼を嫌いになることなんて出来なかった。

それどころか、どんどん好きになってしまうのだった。


しかし、いつかは終わりにしなければ。

いつか……


続く
昨日は彼とバスケの練習に行く予定だった。
彼に会うことが出来ると私は一日中浮き足立っていた。

彼の車に乗り込みいざ、出発。
乗ってすぐ、彼が口を開いた。

『携帯忘れたから取りに行くね。』

そう告げた。
そして着いた彼の家。
彼の家族が住む家だ。
彼が一番愛している家族が住む家……。
苦しくなった。
私がどんなに願っても彼とは作ることの出来ない家がそこにはあった。

泣きたくなった。

これから、クリスマス、年越し、お正月とイベントが続いていく。
そんなときに思い知らされるのだ。
彼と過ごす時間がどんなに幸せでも、私は2番目……。
一緒になんていてもらえるはずがないのだ。

こんな関係いつまで続けるのか……。


いつまで、彼が帰った後、泣き崩れる日々を続けるのか……。

続く