もう普通の基準が
みんなとは違うし
住む世界が違うんだ。

同じ世の中を生きられない。
別世界を歩んでいく。
しょうがない。

もうおわり。


彼からのLINE。

突然

この内容だった。






じじも心配して

会いに来てくれたのかな。


彼が生きているのも

じじが助けてくれたのかな

なんて

あの日なんとなく感じた。


大学病院での
意識が朦朧としてる時
片道2時間かけ
15分の短い面会時間だけど
毎日会いに行った。

話しかける
手足を蒸しタオルで拭く
いい香りのハンドクリーム付ける
薄ら目を開けた時は
トム君の動画を見せる
(1分くらいの短い動画)
足首が固まらないように
マッサージする。

15分の面会時間だと
これが限界だった。


リハビリ病院は
自宅から30分のところ。
面会時間も長い。
と言うか
長くいても怒られないので
長く居させてもらってる。


リハビリ病院に転院後
笑いはじめたので
必ず毎日笑わせてた。
泣くようになった毎日でも
必ず一回は笑わせた。
思えば
息子が生まれて
赤ちゃんが笑えるようになる頃
育児の時も
必ず毎日笑わせる
というのをやっていた。
息子の笑いのツボは把握しているので
今も昔も
笑わせるのは得意だ。
笑うことで
声が出るので
発声の練習にもなるし
顔の表情も豊かになった。

病院のベッドでは
柵を持って
腹筋使って起き上がる練習を
毎日3回。
無理はしない。
たった3回でも
塵も積もれば山となる。
ほぼ私の手伝いあっての腹筋だけど
でも彼の努力もあって
徐々に腹筋がつきはじめた。
この腹筋は
体幹強化だけでなく
便を出すのにもいい。

動かない右手のストレッチ。

面会の時間を有効活用した。
どれも毎日やっている。

ビデオ通話するようになり
ビデオ通話中にできること
口の体操もはじめた。
私の真似をしてもらう。
大きく開けたり
いーの口の形や 
うーの口の形
舌を出す練習。
舌を左右に動かす練習。

全て自己流。
ネットで調べたわけでもなく
思いついた事をやっている。







急に

短文が打てるようになり

初のLINEは

なぜか…

『日本て人口何人』だった(笑)



打つのはかなり時間が掛かるので

これくらいの文の長さが

限界ではあるが

ちょっとでも

言いたい事が

伝えられるのは

彼も少しだけ

ストレスが減るかな?


食事も

ゼリーだけから

お昼だけ

食べる訓練をはじめた。

1時間かけて

この量が全部食べれるようになった。



この量が食べれるからと

喜べない。

【胃ろう】の話が出ている。

彼は胃ろうは嫌だと

しばらくまた泣く日々が続いた。

どうしたものか。

今は様子見である。


車椅子も

大きいものから

普通のタイプに変わった。

体幹が少ししっかりしてきたからだ。

これは秘密のトレーニングのお陰だ。


彼と私は

ひそかに

秘密のトレーニングをしているのだ。

この話はまた明日。


この6月は

割と前進した感があった。


やっと現在進行形のブログになりそうだ。


リハビリ病院180日入院期間の

半分が過ぎた。

これから少しずつ

私の介助指導がはじまる。


どこまでできるのか

自信もなく不安ばかりだが

自宅介護を目指している。




リハビリ病院では
週3回、午前中にシャワーがある。

面会は午後からなので
午後、面会に行った時
『今日シャワー気持ちよかった?』
と聞くと  👎 だった。
『今日シャワーだよね?』
と聞くも 👎 だった。

はじめは
ふざけてるのか
嘘をついてるんだと思っていたが
彼は午前中の記憶が無い
という事に
しばらくして気がついた。

1日のスケジュールは
貼り出されている。

色々聞いてみると
午前中リハビリしたことなど
覚えていない事が多かった。

リハビリ病院の前
大学病院に入院していた事も
介護タクシーに乗って
転院してきたことも
一切覚えていなかった。

最近の事だけではなく
大学受験のこととか
通学路にあったコンビニや
色々な事が記憶から消えていた。
親戚の事も覚えていない。
◯◯ちゃんって覚えてる?
👎 の事が多かった。

記憶障害に気付き
でも
意識がしっかりしてきたのも感じた。
考える力もついてきた。


今まで彼は
治すための入院だと思ってた気がする。
だから泣くこともなく
日々明るかった。
次第に
動かない体が
動かないままだと気付き
それから毎日泣いた。
毎日毎日
長い時間
1時間
2時間
ずっと泣き続けた。
動かない手や舌を
引っ張ったりしながら泣いた。
スマホの昔の写真を見ながら
泣いた。
それはまだ今でも続いている。

私も精神的にやられた。
どうやったら2人でいなくなれるのだろう。
誰も何も悪く無いのに。
生きるのが辛い。






スマホが少し操作できるようになり

この頃から毎日ビデオ通話をした。


電話に出れない時

折り返しの電話もできるようになった。



この折り返し電話くれたことも

凄くうれしかった。


もちろん電話といっても

彼は喋れないので

私が一方的に話すのだけど。

でも

話を聞いて

頷けるようになった。

そう

頷く動作も

先月まではできなかった。

彼はとても小さくだけど

うなずけるようになったのだ。



そして声を出すようになった。

意識的に

声が出せるようになった。

『うー』っと。


それから

あいうえお の練習してみたけど

ううううう の同じ音しか出せなかった。

舌が動かないせいか

脳からの指令がいかないからなのか。


その後

5月の半ばくらいから

彼は毎日泣いた。

今まで一度も

泣くことがなかったのに

意識的なものがしっかりしてきたのだ。


長くなるので

その事はまた明日。


5ヶ月経過の5月は

スマホ操作が

よりできるようになった事と

あとは

意識的に声が出せるようになったこと。

少しだけ首がしっかりして

『頷く』動作ができるようになった。


転院してすぐの時
グラグラだった首、腰。
この1ヶ月で
首は1分くらいなら
正面をキープできるようになった。

1ヶ月前はゼリー
一口が限界だったけど
この1ヶ月で
もう少し食べれるようになった。
一個は無理だけど
進歩だ。

スマホをベッドに固定した。




『既読』が付くようになった!
操作できるのだ!

それからまた数日後
返信がくるようになった!


話すこともわかるけど

文字が読めるようになったのだ。


文字を打てるということは

指先の動きが

しっかりしてきたという事なのだ。

まだ細かい指の動きができず

一文字

打ちたい文字ではなく

打てた文字しか

返信できないけど。


ちなみに

ロックは解除して

パスワード押さなくても

スマホは開ける設定にした。


今振り返ると

すごい進歩なんだけど

身体のところで

座ることもままならず

顔付きもも今までとは全然違い

リハビリの姿を見て

何もできない姿を見ては

私は泣いてばかりいた。


しかし彼は

一度も泣いていない。

私だけが

メソメソしていた。

これは彼が強いからではなく

現状を把握できていない

という事が後にわかった。


この1ヶ月は

身体的な事は

ほんの少し前進し

言語のところは

大きな前進を感じた。




基本的には承認したいのですが…

プロフィールもなく

blog記事もなく…


軽くでも自己紹介的な

メッセージもないと…

どんな方か全くわからず

少し躊躇してしまうのが本音です。

簡単なメッセージくださると

安心して承認できます。


ブログ記事がある方なら

メッセージ不要ですので

気軽に申請ください。




転院先へ移動中のタクシーで
『ふっ』と無表情だが
でも確かに笑った日。

その数日後から
確実に笑顔で
しっかり声を出して笑うようになった。
今まで無表情だったけど
笑顔ができた。
はじめは私の前だけで笑った。
その数週間後には
病院スタッフにも笑うようになった。

転院の翌日から
車椅子に座らせる。
寝たきりでわからなかったが
首が座らない。
腰もしっかりしていない。
だから車椅子の上で
ダラんとしてしまうのだ。
首が
真っ直ぐにならない。
前に横に後ろに。
支えないと椅子にも座れなかった。

なのに!
さらに1週間後
立つ練習をはじめたのだ。
全力で支えないと立てないけど
それでも立たせようとする
立たせる事で
体幹を鍛える。
理学療法士さんは
本当にすごい。
これがリハビリなんだ。

そして
ゼリーを食べる練習も開始。

長くなったので
4ヶ月経過の記録は
また次へ…。