後から聞いた話


カナが言うにはチハルの彼は関東の幹事だそうで


なかなかかっこよかったらしい


オレは見てるはずなんだが心がそこにはなかったから


覚えてるはずも無い


そんな夏失恋の(公じゃないので誰も知らないが)


痛手から2人への依存が激しく


夜の営みもそれにつれ熱くそして激しくなる


それでも悲しみは埋まらない


ずっと半年ほど引きずった感情は


ふがいない自分へと倍化してその代償をもとめる


オレは代償をはらうことなく2人に溺れる


何も変わらないがその実心の中だけは嵐の中


そんな秋絵美が飲み会を開くことを提案する


丁度チハルとその彼が遊ぶのにあわせて開催すると言う


オレはそれはきっと罰だと受け止め


そしてそれとは逆に会えるという喜びも感じていた


頭で人の物だとわかっていても


どうしようもなくソレがそばにあることがうれしいことがある


それが今チハルだったってだけで


いつでもだれでもそんな人や物はある


人間は欲の尽きない生き物なのだから・・・・


とにかく会うことに異議はない


オレがチハルを好きだし告白しようとしてた事すら


誰も知らないことでオレだけがその事実を認識しているのだから


会に対して異論をとなえたり行きたくないという人もいない


5人での飲み会はあっさりときまった


秋のとある日君と再会し痛みが再開する


それでも誰も知らな痛み誰も傷つけてないからそれでいいと思った