しつけとは、子どもが社会生活で困らないように教えることである。
間違った愛情のかけ方をしている親がいるように思う。
公共の場であっても、子どもを自由にさせている親がいる。それは、違うのではないかと思う。「のびのび育てること」と、「何でもあり」は別物だ。
子どもを叱ってはいけないと思ってはいないか?
甘やかすことが、愛情だと勘違いしてはいないか?
家庭の中ならいいかもしれないが、家から一歩出たら、そこは公共の場だ。他人の迷惑になるような行為は、注意するべきだ。でないと、子どもが周りから困った子だと思われてしまう。
注意しないことが、本当に子どものためになるのか。
今日見かけた母親は、何度も言って聞かせようとしているが、娘は全く言うことを聞かない状況だった。母親は何故だかわからないのだろう。
簡単なことだ。それは娘の心が満たされていないから。一旦、大人しくなっても、すぐに違う行動を始める。娘は母親の気を引こうと必死なのだ。口で「すごいね、上手」などと褒めても、娘は満たされない。だから、次から次へと走り回るのだ。一度でいい。しっかり我が子を見つめ、心から伝えるのだ。抱きしめてもいい。それで、大概うまくいく。
心に伝わるものが愛だ。甘やかすのは、愛ではなく、放置だ。結果的に子どもは満たされていない。愛情不足になる。
それを埋めようとして、物を買い与える。子どもは喜ぶだろう。しかし、それが続くと何かを買わなければ言うことを聞かなくなる。悪循環だ。
愛はタダだ。たった10秒、抱きしめる。簡単なことだ。子どもが大きくなる前の今しかチャンスはない。
教師を辞めても、子どもに目がいってしまう。若い母親に教えたくなる。
しかし、今は見守ることにする。