IT/インターネット業界 求人/求職情報 最前線
Webエンジニアの新規求人件数、前月比2倍
不況で冷え込んでいたIT業界の転職市場に、回復の兆しが見え始めて
いる。
だが、業種や職種によって採用数や条件に大きな差異が生まれている。
転職市場の動向を追い、自身のキャリア戦略立案に生かしてほしい。
下半期に入り、これまで採用に慎重な姿勢を見せていた多くの企業が、
新たな人材募集を開始した。昨年から採用控えや縮小を行ってきた反動
からか、複数名枠で募集する企業が少なくない。
また、ソーシャルアプリが市場をにぎわせる一方で、Android/iPhone
が存在感を増している。スマートフォンの普及が広がるにつれ、
Objective-CやJavaスキル保持者への注目が高まっている。こうした影
響は、モバイル系企業だけでなく、制作会社やインテグレータにも新たな
ニーズを発生させている。
一部の業界・職種では激しい採用競争が起こっており、人材の獲得を
目指す企業側にも努力や工夫が求められている。このことは、応募条件
の拡大や選考スピードの上昇につながっており、求職者にとってうれしい
傾向といえるだろう。
年末が近づくと募集企業の採用活動が鈍化する傾向にあるため、いま
転職を考えている人は、早めに活動を開始してほしい。
■Web業界
マネジメント職や新規サービス立ち上げポジションなど、職位の高い求
人が見られるようになった。これらの人材は、求められるスキル・経験
は高度だが、メンバー層の求人と比較して採用ターゲットとなる年齢層
が高い傾向にあり、30代後半以上の人材にもチャンスが広がっている。
ソーシャルメディア関連職においては、応募者の「熱意」が選考結果を
左右するケースがある。日ごろからソーシャルアプリを積極的に利用し
、自身の考えや見解をまとめておくといいだろう。
●エンジニア:前月比2倍の新規求人が発生
Webエンジニアの採用意欲は衰えず、10月は前月比で2倍の新規求
人が発生した。求められるスキルの条件もPHPだけでなく、「Java」
「LL(軽量プログラミング言語)のいずれか」「.NET」「C++」
「Objective-C」など拡大している。ただし、入社後に教育を要する未経
験者(または経験の浅いエンジニア)は生産性を低下させる可能性が
あるため、事業が急成長している企業では採用に消極的だ。
●クリエイター:PCサイト向けデザイナー職に回復の兆し
長く低迷が続いていたWebデザイナー(PCサイト)の求人がわずかに
増加した。Webデザイナー職はエンジニアやディレクター職と比べて採
用優先度が低く、非正規雇用での採用が目立っていたが、Web業界全
体の活性化によって採用ニーズが顕在化し始めている。
●ディレクター/プロデューサー:制作会社やインテグレータも新規募
集を開始
9月まではECサイト、コミュニティサイト、フラッシュマーケティング関
連サイトなどにニーズが集中していたが、10月は特定ジャンルへの偏
りはなく、総じて求人数が増加した。自社サービス運営企業からの求人
に加え、Web制作会社やインテグレータからの求人の増加、Web業界
外からのWebディレクター募集が目立った。
■モバイル業界
求人数・採用枠は増加傾向にあり、採用に苦戦する企業が少なくない。
好調が続くソーシャル分野やスマートフォン向けの求人だけでなく、
フィーチャーフォン(日本で普及している多機能携帯電話)向けの求人
も堅調な伸びを見せている。
コンシューマゲーム業界やWeb業界などからモバイル業界への転身
を図る人材も多く、市場全体が活性化している。
●エンジニア:Android向け開発職でJavaエンジニアのニーズが顕在化
LAMP環境での開発経験者が人気を集める一方、JavaやC#でのWeb
アプリケーション開発エンジニアも採用ターゲットとする企業が増えつ
つある。市場が拡大しているAndroidではJavaでのアプリケーション開
発が可能なため、新たなニーズが発生している。
●クリエイター:勢い振るわず。新規求人・急募求人が狙い目
サイト制作やデザイナー関連職の求人は振るわなかった。エンジニ
アの採用を優先させる企業が多く、クリエイターの採用には慎重な場
合が多い。
長期にわたって募集を続けている求人では、採用ハードルが高い傾
向にあるため、新規求人や急募求人の方が採用に至る可能性が高い。
●プランナー/ディレクター:各社の採用競争が続く。選考はより
スピーディーに
ソーシャルゲーム/アプリ関連やAndroid/iPhoneなどのスマート
フォン関連で積極採用が続いている。他社との採用競争が起こるこ
とも多く、面接回数を減らしたり、選考結果を早めたりと、よりスピー
ディーに選考を進める企業が目立つ。20~30代前半までの人材を
求める傾向が強い。
■システム業界
ハードウェアメーカーからの採用ニーズは低迷が続いているもの
の、ソフトウェアメーカーやSIer(システムインテグレータ)、NIer(ネ
ットワークインテグレータ)からの求人は増加傾向にある。2次請け
SIerからは、案件獲得に伴う人材募集が目立ち、業績の好不調が
明確に表れているようだ。
●自社プロダクト系:ソフトウェア業界は緩やかな上り坂。
営業職求人が主流
ハードウェアメーカーからの採用意欲は、いまだ回復を見ない。
特に技術職の求人は低迷が続いている。ハードウェアメーカーから
の募集は60%以上が営業職であり、残りの40%をコンサルタント職
やマーケティングなどのバックオフィス職で分けあっている格好だ。
ソフトウェアメーカーからの求人は緩やかに増加しており、セキュリ
ティ、ERP(特に会計システム)のほか、医療系システムやSCM分
野でも少しずつ新規募集が始まっている。営業職を中心に、開発
エンジニア、QA/品質管理、マーケティングなど、幅広い職種でニ
ーズが見られる。
●SIer:Objective-C、Android関連求人が10%増
銀行・証券・生損保などの金融系や官公庁向けの求人では、プロ
ジェクトリーダーまたはマネージャ経験が求められている。求人数
の回復に伴い、プログラマ経験のみでも転職に成功する事例が増
えつつあるが、マネジメント経験を持たない人材にとっては、いまだ
に厳しい状況を脱していない。
開発エンジニア職では、Java、PHPでの経験を必須とする求人が主
流だが、スマートフォンの普及に伴ってObjective-CやAndroidアプリ
開発の経験者募集が9月に比べると10%程度増加した。
●インフラエンジニア:80%以上の求人でLinux/UNIX経験が必須
インフラエンジニア職の求人は、80%以上がLinux/UNIXの経験
を必須としている。一部ではWebアプリケーションサーバの設計・構
築経験や、Ethernet/IPの深い知識を求めるものもあり、求人数は
増加しているものの選考水準は高い。特化した経験・スキルの保
持者よりも、幅広い経験を求める傾向にある。Linux、設計・構築、
データベース、仮想化技術、がキーワードだ。
■ゲーム業界
ソーシャルゲーム隆盛の陰で、一時は採用活動が停滞していたオ
ンライン/ブラウザゲーム業界からの採用ニーズが回復傾向にある。
一方、コンシューマゲーム業界は冷え込みが続いている。特に3DCG
デザイナーには厳しい市況だ。
現在のデザイナー求人は、モバイルやソーシャルゲーム向けのデ
フォルメ調の2Dデザイン経験を求めるものがほとんどであり、リアル
タッチの3DCGデザイナー職の募集はほとんど見られない。
2011年2月に発売予定のニンテンドー3DSの登場によって、市場に新
たなニーズが発生することを期待したい。
●ソーシャルゲーム:採用意欲が高く、選考水準は緩やか
ソーシャルゲーム市場の採用意欲は非常に高い。若いベンチャー
企業が多いため、選考回数や面接日程の調整などに柔軟な対応が
可能であり、スピーディーな採用が行われている。
また、他業種・業態の企業と比較すると採用基準が緩やかであり、
採用に至りやすいといえる。伸び盛りの業界では人手不足が続くた
め、「人材を確保してから社内で育成しよう」という戦略がうかがえる。
●オンラインゲーム:ディレクター/プロデューサー職でニーズが
回復
数カ月の間、オンラインゲームやブラウザゲーム分野の求人には
大きな動きが見られなかった。しかし10月はゲームディレクター/
プロデューサー職で求人数が増加した。ソーシャルゲームと合わ
せ、インターネットを介したゲームは勢いがあり、各社が採用を強
化している。
●コンシューマゲーム:冷え込みが続き、多くの人材が流出
現職企業の業績悪化を理由に、転職に踏み切る人材が増えてい
る。これまで安定した経営を維持していたが、今年に入って急激に
経営状態が悪化した企業は少なくないようだ。これはディベロッパ
企業だけではなく、パブリッシャーも例外ではない。コンシューマ
ゲーム市場の縮小が、転職マーケットにも大きな影響を与えている。
■そのほか
●営業関連職:ニーズの拡大・選考手法の多様化が進む
幅広い人材を獲得するため、業界経験を不問とし、独自の筆記テ
ストで業界知識・適応力を測る企業が現れている。1次面接時に
「面接(人物面)+独自テスト(業界知識)」の両面を一度に判断
する効率的な採用手法を採っている。
また、中小SIerからの営業職ニーズが高まっている。ターゲット業
界へのITソリューション経験5~7年以上を持つ即戦力層が求めら
れている。
転職市場をにぎわせているソーシャル分野においても、営業職の
新規求人が発生している。海外進出を視野に入れる企業からは、
事業所設立や業務提携、M&Aなど話題が尽きず、今後はさらに
採用人材のグローバル化が進むだろう。
そのほか、オンラインゲーム会社からの「インターネットカフェへ
の販促営業」や、ERP大手企業からの営業職募集が開始される
など、多方面で営業職のニーズが高まっている。
●経理/財務職:経理職でニーズに期待
停滞が続いていた経理職の求人が増加に転じた。「Web系(特
にモバイル業界)の企業」「上場企業、もしくは上場を視野に入
れて事業展開を図っている企業」で新規募集が見られた。
ただし、財務職の求人数に増減は見られなかった。
経理職では例年を上回る新規求人が発生しており、今後のニー
ズ回復に期待が持てる。
IT/インターネット業界 求人/求職情報 最前線7月
IT業界の転職市場は、上昇気流に乗っている。
本格的な回復を果たしたとはいえないまでも、業界外からの採用や、
若手ポテンシャル層の採用が始まるなど、求職者にとってうれしい傾
向が見られる。
特に、新規事業やWeb・モバイルサイトの新規立ち上げに伴う募集が
増えるなど、企業各社の「攻め」の姿勢が印象深い。多くの企業が、
ソーシャルアプリや新しいプラットフォーム(スマートフォン、iPadなど)
へ参入するための新たな人材確保に力を入れている。
その立役者は、なんといってもソーシャルアプリ/ソーシャルメディア
だろう。IT系転職市場はソーシャルアプリ関連の求人で賑わい、Web/
モバイル業界では採用競争が起こっている。
一部の業界・業種ではいまだに回復の遅れが目立つものの、確実に
チャンスは広がっている。この波を上手く捉えて、ぜひ転職を成功させ
てほしい。
■Web業界------------------------------------------------------
Web業界の採用意欲は衰えを知らず、求人ニーズは日々高まっている。
業績好調による増員や欠員補充のための募集が継続的に発生しているこ
とに加え、新年度の採用計画が定まったことで、これまで採用を控えてい
た企業からのニーズが顕在化した。
特に4月ごろから「急募」の求人が増加している。急募求人は募集企業の採
用意欲が高く、選考スピードが早い。また、書類選考も通過しやすい傾向が
あり、求職者にとっては狙い目といえる。ただし、募集終了までの期間も短い
ため、いち早く求人情報をキャッチし、スピーディーに応募することが必要だ。
●エンジニア:LAMPが新規求人の65%。若手ポテンシャル採用も広がる
Webエンジニアは非常にニーズが高い。LAMP開発経験者を求める企業が
多く、5月以降に発生したWebエンジニア系求人のおよそ65%が、LAMP開
発経験を必須または尚可とする求人だった(特にPHP経験者のニーズが
高い)。年齢による違いはあるものの、2~3年程度の業務経験が求めら
れる。20代半ばまでの若手であれば「(LAMPでの)実務経験半年で応募
可能」とする求人も見られた。
Web業界では自社サービスの開発を内製化しようとする動きが続いており、
同様に自社のインフラを任せられるネットワーク、サーバエンジニアのニー
ズが拡大している。その結果、SIer/NIerから自社サービス運営企業へ転
職を果たす事例が増えている。
また、即戦力層から若手ポテンシャル層へと、採用ターゲットが広がりを
見せている。経験言語を指定しない若手募集(Linux環境によるWeb開発
エンジニア経験者、など)が増え始めている。
●クリエイター:Webディレクター/プロデューサーは順調な回復
Webディレクターやプロデューサー職は新規求人が多く、順調なニーズの
回復が見られる。ソーシャルアプリ関連の求人が豊富なほか、Webを専業
としない事業会社が、EC事業拡大のためにWebディレクター/プロデュー
サーを募集するケースが増えている。Web制作会社やWebインテグレータ
も積極採用に乗り出している。
低迷が続いていたデザイナー職も、景気回復の追い風を受けて求人数が
増加した。ソーシャルアプリ市場の拡大により、FlashやJavaScriptの経験
者を求める企業が増えている。このほか、SNS運営/制作会社からのニー
ズも徐々に回復に向かっている。
■モバイル業界------------------------------------------------
モバイル業界では、ソーシャルアプリやソーシャルメディア関連の求人
数が急増している。しかし、ソーシャルアプリ事業者の中には、「1~2年
で業界のトップグループに入れなければ生き残れないだろう」という見方
もあるようだ。このため、各求人への応募時には、求職者側でも慎重な
見極めが必要だろう。
このほか、エンターテインメント/ゲーム業界を中心とした、従来型の
「キャリア公式サイト経験者」を募集する求人が目立った。
●エンジニア:20代の若手エンジニアが人気。PHPエンジニアは応募条
件の緩和も
モバイルアプリケーション開発者の求人ニーズは衰えることがなく、20
代の若手エンジニアの採用に至っては、募集企業間での激しい獲得競
争が始まっている。特にPHP経験者は人気が高く、応募条件を緩和す
る動きが見られた。若手であれば、PHPによる実務経験がなくても選考
の対象となるケースがある。
また、少しずつではあるが、iPhoneやAndroidのアプリケーション開発エ
ンジニアの募集が始まっている。ソーシャルアプリと合わせて、今後注
目の分野といえる。
●クリエイター:大手受託系企業が大量採用開始。安定したニーズが
見込める
クリエイター職種では、ゲーム系、エンタメ系の求人が大半を占めてい
る。募集条件に「丸みのあるデザインが得意な方」「女性向けコンテンツ
の経験」「エンタメ系コンテンツの経験」などと指定されることが多く、経
験分野を限定して募集する傾向が目立った。
モバイルプランナーやディレクターポジションでは、大手受託系企業か
らの求人が増加した。本年度中に数十名規模の採用を予定している企
業もあり、安定したニーズが見込める。また、自社コンテンツ(勝手/公
式サイト)の運営企業も積極的な採用を行っている。
■システム業界----------------------------------------------
求人ニーズの急激な回復は見られないものの、SIerやNIerでは求人数
が緩やかに増加。選考基準の緩和や若手ポテンシャル採用の再開など
が見られるようになった。一方、ハードウェアメーカーやソフトウェア業界
からの求人ニーズは横ばいが続き、いまだ厳しい状況を脱していない。
●自社プロダクト系:ハードウェア業界、ソフトウェア業界ともに足踏み
状態が続く
ハードウェアメーカーからの採用ニーズは回復せず、前月から引き続
き求人数が減少した。携帯電話、内視鏡、電気回路などの分野で、特
定の技術スキルを求める求人がわずかに存在するだけで、応募資格
を持つ人材は非常に少ないのが実情といえる。
ソフトウェア業界では前月に求人数増加が見られたものの、その後は
横ばいが続いている。比較的ニーズが高いのはセキュリティソフト関
連企業だが、求められる経験やスキルを満たしている求職者は少ない。
●SIer:エンジニア採用で選考基準が緩和
生損保や銀行を中心とした金融分野で安定したニーズを維持している
ほか、キャリア/公官庁向けプロジェクト要員の採用が活気付いてい
る。製造系や流通系システム関連の求人も少しずつ増加の傾向にあ
り、明るい材料といえるだろう。
エンジニア募集においては、選考基準の緩和が見られる。ターゲット
を絞ったピンポイント採用から、今後の事業展開を見越した採用へと、
採用方針を転換する企業が増えているようだ。ただし、案件獲得のめ
どや、獲得した案件との最終的なマッチング度合いを確認するため、
採用決定までに時間がかかるケースが多い。最終面接から3日以内
に結果を出す企業は3割程度と、最終段階において各社が慎重にな
っていることが分かる。
●インフラエンジニア:求人数は微増、若年層にチャンスが広がる
大幅な求人増とはいかないが、Web系の開発案件に着手する企業が
現れ、全体の求人数はわずかに増加した。上流工程の経験者を求め
る傾向がいまだ根強いものの、企業は少しずつ若年層にも目を向け
始めているようだ。20代半ばまでの若年層であれば、ネットワーク、
サーバの設計/構築経験が一部または短期間であっても、書類選
考に通過するケースが増えつつある。
■ゲーム業界---------------------------------------------
ソーシャルゲーム、オンラインゲーム分野は採用意欲が高く、多くの
ポジションで求人ニーズが発生している。他業界から転職を果たす
事例も増えており、ゲーム業界未経験者にも可能性が広がっている。
一方、コンシューマゲーム分野では大きな動きが見られず、通期の
採用を続けるに留まっている。採用を急がないため選考ハードルが
高く、転職が難しい分野といえる。
●ソーシャルゲーム:多様な職種でニーズが発生。コンシューマゲ
ーム経験者に注目が集まる
ソーシャルゲーム分野では、開発エンジニア、ディレクター、プロデ
ューサーをはじめ、プランナーや運営など、多くのポジションで求人
が発生している。採用意欲も高く、多くの企業が積極的な採用を行
っている。
モバイルコンテンツプロバイダーがソーシャルゲームへの参画を図
り、ゲームのノウハウを得るためにコンシューマゲームのディレクシ
ョン経験者を採用するケースが増えている。コンシューマゲーム、
モバイルゲームの双方で経験を持つディレクター/プロデューサー
は、複数の企業からオファーを受けることが少なくない。
●オンラインゲーム:業界外から採用の可能性も。サポート職が人気
オンラインゲーム分野は、コンシューマゲームと比較すると採用意欲
が高い。特にプランナーとエンジニアのニーズが高まっている。また、
意外にもサポート系のポジションもニーズが高い職種だ。サポート職
はゲーム業界外から採用するケースが見られ、通信関係やPCソフト
のサポート経験のみでも、ユーザーとしてオンラインゲームを深く理
解していれば採用に至ることがある。サポート職は他業界からゲー
ム業界に転職できるポジションとして、人気が高い。
●パチンコ/パチスロ:求人数の増加が続く。液晶動画CGデザイナー
にニーズ高まる
パチンコ/パチスロなどの遊技機業界は依然として求人数が多い。
募集終了となることが少なく、求人数は増え続けている。豊かな表現
が可能になった液晶表現の進化に伴い、CGデザイナーのニーズが
高まっている。
■営業・バックオフィス系職種--------------------------------
営業関連職は順調に求人数が増加している。首都圏の求人ニーズ
に留まらず、地方都市での採用も活気付いている。また、新たな支店
やコールセンターなどの立ち上げに伴う「責任者クラス」の募集が見
られるようになった。新年度の採用計画策定により、バックオフィス系
職種も求人の幅を広げている。
●営業:求人数は好調な伸び。Web業界は若手、SIerはベテランを
求める傾向
営業関連職の求人数は好調な伸びを示し、前月比で3割増となった。
Web業界の広告系求人が堅調なほか、「BtoB向けのEC」や「メディア
レップ」「広告代理店向けの開拓・深耕営業」で求人数の増加が見ら
れた。特に、SEO/SEMを中心としたWeb広告関連の営業職では採用
競争が激化している。
また、これまで採用をひかえていた商社系SIerの採用活動が活発に
なった。ただし、新たなビジネス展開のための要人として同業界のビ
ジネスプロセスに精通した人材が求められており、選考ハードルが
非常に高い。一方で、先述のWeb広告やSEO/SEM関連営業職で
は、若手層の募集拡大が見られた。
●経理/財務:ニーズは堅調だが、求職者と企業側の意向の間に溝
経理/財務職の求人ニーズは堅調である。特定の業界に偏ることな
く、幅広い業界から新規の求人が発生した。ただし、選考ハードルが
下がることがなく、採用企業の規模/業態にマッチする人材をよりピ
ンポイントに求める傾向が強まっている。未経験分野にチャレンジし
てスキルアップを希望する求職者が多いが、企業側の要望とは乖離
(かいり)があり、転職に難航するケースが見られる。より自身の経験
にあった企業を選ぶことが、成功への近道といえる。
