こんばんは!
いつもブログをお読み頂きまして、ありがとうございます。
僕が大学でサッカーをしていた頃、
チームメイトが、とあるサッカー選手の本を読み、
「速く走るためには、ももの前ではなく、後ろを鍛えろ」
という文面があったことから、
ハムストリングスのトレーニングが、すごく流行っていました。
考え方として、間違えではないと思いますが、
その記事を読んでやっていたトレーニングは、
レッグカール
うつ伏せに寝て、膝を曲げるトレーニングです。
ベースとしてハムストリングスに筋力があることは大切だと思いますが、
この動作だけを繰り返し行って、
異常にハムストリングスを使う癖をつけてしまうと
かえって肉離れなどを引き起こす要因になってしまいます。
ハムストリングスが走る動作で使われる局面は、
踵を接地する前から、接地する瞬間。
足が前に振り出されるのを止めてくれる役割と
接地してから、股関節を伸展する役割を担っています。
つまり、走る動作でハムストリングスは、
膝を曲げるためでは無く、
股関節を伸展(のばす)ために使われます。
そう考えると、レッグカールが足を速くするためのトレーニングに
直結するとは言い難いですね。
股関節を伸展するためにハムストリングスを使うトレーニングには、
ヒップリフト
スクワット
デットリフト
などがあります。
実際の走る動作では、片足で支持をするので、
動作が上達して来たら、片足で行えるように
レベルアップをしても良いですね。
また、股関節を伸展する動作はハムストリングス単体ではなく、
殿部の筋肉と連動して行うことが重要。
上記のトレーニングでも、殿部との動きの繋がりを
上手く行うことが大切です。
女性の場合は、重りを持たなくても
十分負荷のかかるトレーニング。
ラクロスなど2・3歩のダッシュが重要なスポーツで、
走りのパフォーマンスを高めたい方は
普段のトレーニングの中に、取り入れてみて下さい。
社会人女子ラクロスチーム
CHEL アスレティックトレーナー 森川稔之
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